もっと学びたい気持ちと
家庭を犠牲にしたくない気持ち、
ここなら両立できると感じた

有松店 管理者

北川 まゆみ

DATA
1982年生まれ/専門学校卒/前職:大学病院/訪看経験なし/愛知県出身/2020年4月入職/2021年10月より有松店管理者/2024年4月より愛知南ブロック訪問看護部長代理

医療職になったきっかけと経歴を教えてください

小学校の高学年の頃、友達のお母さんが看護師として働く姿を見て憧れました。かわいい白衣やナースキャップを身につけたいという思いもあり、看護師の道を選びました。高校卒業後に地元の看護専門学校に進み、看護師免許を取得。卒業した専門学校の系列病院で5年、地域の急性期病院で9年、大学病院で2年働き、かかりつけに入職しました。私は普段から「いつもと違うな」というちょっとした変化も見逃さないために、観察力やアセスメント力を発揮できるよう、日々向上しようとする気持ちを大切にしています。

転職前に感じていたキャリアや仕事の「悩み」について教えてください

私は急性期・救急領域を長く経験してきました。「高度な救急医療をもっと学びたい」と転職した前職の病院は、最先端の救急医療を学びながら、看護師として成長できる環境がありました。しかし、自宅から片道1時間以上かかる場所にあり、子どもが小学校に入学したばかりだったこともあって、日勤だけの契約社員として働いていました。契約更新のタイミングで正社員になる道もありましたが、そうなると夜勤も始まります。正社員を選択した場合の生活スタイルやリズムを考えると、家庭も仕事も中途半端になってしまう、どうすればよいだろうと思っていました。

転職前の「不安」について教えてください

家から近い職場ならもっとフルに働けると思い、次の職場を探していたところ、看護協会のナースセンターからかかりつけを紹介されました。訪問看護であれば夜勤はありませんが、それでも、家庭と仕事を両立できるかが不安でした。私が好きな仕事に打ち込めたとしても、「子どもに寂しい思いをさせるんじゃないか」「本当に仕事にフルに打ち込む生活をしていいのか」という不安がありました。また、私は人に任せることが苦手で、家では掃除・洗濯・料理、全部自分1人でやっていました。しかし、フルで仕事をしながらでは、抱え込みすぎて苦しくなってしまうことが想像できました。家庭と仕事、どちらかを犠牲にしなければならないのではという不安がありました。

転職前の悩みや不安をどう乗り越えたのですか?

家庭と仕事の両立は、常に自問自答しています。そんな時は、いつも「どっちも選ぶ」という言葉を思い出しています。ジャパンハートという国際ボランティア団体の活動でミャンマーに行った時に、代表の吉岡先生から言われた言葉です。吉岡先生に家庭と仕事の両立に悩んでいることを相談すると、「なんでどっちも諦めようとするの?どっちも選べばいいじゃん」と言われたんです。その言葉を聴いて、「どっちも選んでいいんだ!」と思えるようになりました。
かかりつけは家から近く、家庭と仕事のどっちも選びながらフルで働けると思いました。またかかりつけには、地域を助けていこうという想いや、困っている人がいたら見て見ぬふりをしないという雰囲気があり、とても共感できました。専門看護師や認定看護師といったスペシャリストも多く、「ここならもっと成長できる!」と思ったことも決め手となり、入職を決意しました。

一歩を踏み出して、今どうですか?

未経験の分野で不安がありましたが、何度も訪問同行しながらイメージをつかみ、徐々に仕事に慣れていきました。最初は管理者になるつもりはありませんでしたが、上司からの勧めで考えるようになりました。家族からは「仕事がますます増えるんじゃないか」、「忙しくなって、疲れて弱っていく姿を見たくないな」と心配されましたが、私の仕事が好きだという気持ちを理解し、応援してくれました。管理の勉強にも興味があり、管理者研修を受け、入職して1年半後に有松店の立ち上げ所長になりました。今は、管理者として働いていますが、家庭と仕事のどちらも犠牲にすることなく、大切にできていると思えます。最近ワークライフバランスが重視されていますが、私は仕事に重きを置きたいタイプで、仕事を充実させることでプライベートをより楽しめると思っています。転職前の「フルに仕事に打ち込みたい」という願いが叶い、今は家庭も仕事も両立できています。

バリバリ仕事をしていきたい女性の中には、家庭を犠牲にしないといけないと考える方もいると思います。でも、かかりつけには子育てしながら仕事に集中できる環境があり、助けてくれる仲間がいます。病気や両親の介護など、働けなくなるようなイベントがいつ起こるかわかりませんし、私は一度きりの人生だと思って全力で挑戦してます。私と同じように家庭と仕事の両立で悩む方も、訪問看護やかかりつけに興味があるならぜひ挑戦してほしいと思います。

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