在宅でSTが出来ること①〜嚥下訓練〜
リハビリ
2019.10.16
こんにちは。みんなのかかりつけ訪問看護ステーション・言語聴覚士(ST)の山田です。当ステーションは、看護師のほか、PT/OT/STといったリハビリスタッフも所属しており、チームで利用者さまにケアを提供しています。まだまだ在宅領域の言語聴覚士(ST)は多くありませんが、みなさんに知っていただく意味でも、私たちの仕事についてご紹介したいと思います。
言語聴覚士は、「きこえ」「ことば」「高次脳機能障害」「嚥下」に障害のある方を支援する職業です。「食べること」の障害とは、具体的には「摂食・嚥下(えんげ=飲み込むこと)障害」などを指します。食べ物が口からこぼれる、うまく飲み込めない、むせる、といった摂食・嚥下障害に対して、「咀嚼して、飲み込む」ために必要な器官の評価と運動訓練や、飲み込む反射を高めるための訓練を行っています。
言語聴覚士が在宅で果たすべき役割とは、看護師やその他の関連職種や主介護者様と利用者様についての情報や知識を共有し、より良い環境を利用者様に提供すること。主治医やケアマネと連携を図り、情報共有していく事で主治医から家族様に現状とリスクの説明をしていただく場合もあります。
STが利用者さまのご家族に食事の際の姿勢やスプーンの大きさ、食事形態、食事介助の手段や水分のトロミ具合等を助言させていただき、安定して食事摂取が可能となるようにお伝えする事によってリスク管理も可能となります。その際に食事の姿勢や手の使い方などもPTやOTと相談しながら調整することもあります。
また、口から食べる事が困難な方でCVポートを造設している方や、NGチューブを装着されている方、胃瘻を造設している方等もSTが介入する事によって、嚥下機能の維持・改善を図り、関わっている方も多々あります。
私の担当の利用者様で、退院前はNGチューブ装着、リクライニング車椅子座位で、自助具のスプーンでの経口摂取されていた方がいます。在宅復帰時はNGチューブ抜去されていましたが、経口摂取は変わらずの状態でした。
ST介入後、嚥下訓練と家族様の歩行練習や体操等の実施で体力が向上し、日常生活動作の改善を認め、現在では椅子座位が可能に。食事は角度付けずにスプーンもティースプーンにて安定して摂取可能となりました。家族様も喜んでおられ、関わる事ができて本当に良かったなと思う事例でした。
このように、その喜びをご本人様・ご家族様と家で一緒に体感できるのは在宅だけだと思います。病院や施設とは違い、1人1人とじっくり向き合う事の重要性や個性を尊重すること等学ぶ事は多い業界ではありますが、STは在宅にとっても必要性の高い職種である事を学びました。
みんなのかかりつけでは、看護師は24時間対応可能である為、何かあれば対応する事が可能です。今後もご本人様、家族様とコミュニケーションを図り、よりよいリハビリを提供する事ができればと考えています。
言語聴覚士 山田
<お知らせ>
みんなのかかりつけ訪問看護ステーションでは、「日本の隅々まで最高のケアを届ける」というビジョンの実現を一緒に目指す仲間を募集しています。興味あるかたはぜひホームページからご応募ください。見学も受け付けてます!→【採用ホームページ:
https://kakaritsuke.co.jp/recruit/ 】
ブログカテゴリー
- お知らせ
- メディア/講演実績
- 社員紹介・インタビュー
- 会社説明会・見学会
- ご利用者様の声/聞き書き
- 地域連携活動
- 見学者の声
- 危機管理・災害対策
- みんなのかかりつけの取り組み
- 社内制度・活動
- リハビリ
- スペシャルサービス
- セミナー案内
- オマハシステム
- 訪問看護ステーション有松
- 訪問看護ステーション植田
- 訪問看護ステーション鵜沼
- 訪問看護ステーション大府(こころ専門)
- 訪問看護ステーション香川
- 訪問看護ステーション春日井
- 訪問看護ステーション黒川
- 訪問看護ステーション江南
- 訪問看護ステーション神戸
- 訪問看護ステーション小牧
- 訪問看護ステーション札幌北
- 訪問看護ステーション昭和
- 訪問看護ステーション須賀川
- 訪問看護ステーション蘇原
- 訪問看護ステーション高畑
- 訪問看護ステーション千種
- 訪問看護ステーションつくば
- 訪問看護ステーション東京
- 訪問看護ステーション徳島
- 訪問看護ステーション豊洲
- 訪問看護ステーション豊橋
- 訪問看護ステーション名古屋
- 訪問看護ステーション藤が丘
- 訪問看護ステーション前橋あずま
- 訪問看護ステーション瑞穂
- 訪問看護ステーション緑
- 訪問看護ステーション箕面
- 訪問看護ステーション名北
- 訪問看護ステーション四日市
- 訪問看護ステーション緑地公園