植田店スタッフがグリーフケアの訪問に伺いました

お知らせ

2025.04.04


こんにちは。みんなのかかりつけ訪問看護ステーション植田(名古屋市天白区)理学療法士の井澤です。植田店のご利用者さま宅に、グリーフケアの訪問に伺いました。そのご報告です。


訪問看護では、ご利用者さまの健康管理や治療、ケアだけでなく、ご家族と共に大切な人の最期に関わることもあります。ご家族の心のケアも重要で、グリーフケアは大切な人を失った悲しみや喪失感のつらさを和らげる重要な役割を果たします。


先日、植田店で介入していたご利用者さま(以下、A様とお呼びします)がご逝去されました。後日、A様のご家族のもとへ、グリーフケアの訪問に看護師と伺いました。


ご自宅に到着すると、主介護者であった奥様が迎えてくださいました。私たちは、用意したアルバムとA様が好きだったお菓子を仏壇に供え、手を合わせてご挨拶させていただきました。

▲アルバムには、A様がハピプロに参加された写真と、普段のお話を書き留めた『聞き書き』を綴じました


私たちがアルバムをつくったのは、A様が急な状態悪化により亡くなられたため、最期にご家族とゆっくり話す機会があまりなかったように感じたからです。


A様はよく、奥様に感謝されていることを私たちに話してくださいましたが、直接お伝えしていないように見受けられました。遠方に住むご家族の話もよくされていましたが、あまり会える機会がなかったようでした。A様の性格もあり、第三者である私たちには話しやすかったのだと思います。


こうしたA様のご家族への想いが、少しでも伝わればと思い、聞き書きをまとめました。

▲A様の『聞き書き』②好きなこと、したかったこと、ご家族について


奥様はアルバムの写真や『聞き書き』を見て、少し涙ぐまれたご様子で「良い写真だね、また子どもたちにも見せるね」と言ってくださいました。


私たちは奥様にお会いするのが久しぶりで、A様が亡くなられた時の様子や、そのときの奥様の想い、奥様の現在の生活などをお聞きすることができました。気丈に振る舞っている様子でしたが、「急に皆さんが来てくれなくなったことで、会えなくなったのが寂しい」と、悲しい表情をされていました。


それでも、ご家族の支えもありご自身の生活を全うされているとお話され、以前と変わらない明るい笑顔も見せてくださいました。苦労はありながらも前を向いておられることを感じ、私たちも奥様にお会いして元気をいただきました。


その後、事務所に戻り、A様へのケアをみんなで振り返りました。介入がうまくいった点、もっと良いケアができたと感じることなど、A様のことを思い出しながら話し合いました。


病院では、患者さまが亡くなった後、ご家族に関わる機会はほとんどありません。今回の訪問を通して、訪問看護だからこそ、介入終了後でも関わり続けられるのだと実感しました。訪問を快くご承諾くださった、A様のご家族に感謝いたします。


今回の訪問で、ご家族が知らないA様の想いをお伝えし、奥様の想いをお聴きし、少しでも悲しみに寄り添うことができたなら嬉しいです。


※記事内の写真、エピソードは、許可を得て掲載しています


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