『第30回日本在宅ケア学会学術集会』に参加!私たちの挑戦と、全国の仲間とのつながりの記録

メディア/講演実績

2025.10.10


こんにちは。みんなのかかりつけ訪問看護ステーション教育研修部の坂口です。9月13~14日に大阪で開催された『第30回日本在宅ケア学会学術集会』に、当ステーションの仲間たちと参加・発表してきました。そのご報告です。


この学会は、「サイエンスとひとが創り出す在宅ケア」をテーマに、全国から多くの専門職が集まりました。熱気あふれる会場での、学びと感動をレポートします。

みんなのかかりつけのビジョンと実践を発信


当日、代表の藤野がシンポジウムに登壇し、デザインケアが掲げる「これからの在宅ケアの人材育成」についてビジョンを語りました。また、4名の仲間が日頃の実践や研究の成果をポスターで発表しました。多くの方が足を止め、発表に聞き入る姿が印象的でした。ポスター発表のテーマと、一人ずつ感想をご紹介します。


● 採用グループ 中西さん(写真左)
●テーマ:「新卒訪問看護師のキャリア選択 ~変わるライフスタイル、変わらない看護がしたい想い〜」
「初めての学会発表は不安も大きかったのですが、仲間の支えもあり、無事に終えることができました。会社の垣根を越え、全国で在宅看護の発展を願う方々との議論は大きな刺激となりました。この経験が一人でも多くのご利用者さまにつながっていくことを願い、自身もさらに成長していきたいと思います。」


●緑店 渡邉さん(写真右)
●テーマ:「過去、未来への囚われから『今、』へ 日記療法と看護師の関わりが、自己肯定感の獲得を支援した過程」
「初めて看護学会で発表する側として参加しました。これまでは聴講者として参加していましたが、発表者として壇上に立つ経験は、私にとって多くの学びがありました。対外的にケアを言語化することの難しさはありましたが、その中に面白さも見出しました。ケアに携わる大勢の方々の前で、自分の看護への想いをいかに熱量をもって伝えられるか、自分の看護に対する情熱を再確認する作業でもありました。学会発表の準備期間には、教育研修部の坂口さんにも多くのアドバイスをいただきました。この場を借りて感謝です。今回の経験を通じて、聴講者として見る学会の景色と、発表者として見る景色は全く違うということを肌で感じました。発表者として参加したことで、自分のケアを客観的に見つめ直すことができ、今後の看護を磨いていくための大きな糧となりました。これからも、一つひとつのケアに真摯に向き合いながら、学びを深めていきたいと思います。」


● 大府こころ店 蟹江さん(写真左)
●テーマ:「死を待つだけの存在から希望を持って生き抜く存在へ ~希望と人が支える最期の時間~」
「半年以上かけて準備し、多くの方に支えられて無事に発表できました。発表中は皆さんが大きく頷きながら聴いてくださり、その真剣な眼差しに、希望を支える看護の重要性を改めて確信しました。資源が限られる在宅の場で奮闘されている仲間が全国にいるという実感はとても頼もしく、日々実践している看護が共有され、さらに進化していく未来を願っています。」



● 教育研修部 坂口(写真右)
●テーマ:「母が綴った亡き娘への手紙 進行性筋ジストロフィー症患者の在宅看取りとグリーフケア」
「今回の『聞き書き』に焦点を当てた発表では、多くの方から『グリーフケアはどうされていますか?』『こういう事例は初めて知りました』など、温かいお言葉をいただきました。会場でお話しする中で、まるで新しい仲間と出会えたような気持ちになり、胸が熱くなりました。『誰かの役に立ちたい。私の事例で救われる人がいるなら、教育の場などでも役立ててほしい』というのが、ご利用者さまの生前からの願いでした。その想いを届けたい一心で、発表に臨みました。今回共有した経験が、同じように日々奮闘されている全国の専門職の皆様にとって、少しでもお役に立てれば、これ以上嬉しいことはありません。」

仲間からの声!学会で得た刺激と感動


現地に参加した、かかりつけの仲間からの感想もご紹介します。


●千種店 三宅さん
「今回、かかりつけのみなさんの発表を聞き、改めて最高のケアだと感動しました。また、それが周りの方にも伝わっているのを感じ、改めて自分たちが大切にしていることを発信していくことが大事であると学びました。他の方のポスター発表に関してもどれも素晴らしく、自分も頑張ろうと刺激をもらうことができました。これからも、ご利用者さま一人ひとりの想いを大事にしながら最高のケアが届けられるよう、地域の方とも力を合わせて頑張っていきたいと思います!」

● 神戸店 飯沼さん
「1日目のセミナーや交流集会は興味のある内容ばかりでした。即座にグループワークをしたりマッサージのレクチャーがあったりと、一方的に情報を受け取るだけでなく、参加者が積極的に意見交換や体験ができることで、とても理解が深まりました。あれほどたくさんのポスター発表がある学会に参加したのが初めてだったので、演題の数や発表者の方々の熱量に圧倒されました。全国のかかりつけの仲間や先輩方から刺激を受け、たくさんの勇気をもらった学会でした。また明日から最高のケアを追求したいと思います。(皆さんの抄録や写真を見て、2日目に参加しなかった事を猛烈に後悔しています)」


● 箕面店 石川さん
「箕面店の訪問エリア内、千里中央駅近くの会場での開催でした。学会では『在宅ケア実践ガイドライン』についての講演が印象的で、日頃のケアの疑問や発表者の方の経験に共感するなど、多くの刺激をもらいました。特に全国の在宅ケアに関わる方々のポスター発表では、気になる点を直接質問し、発表者の方とやりとりができたことが大きな学びです。実践をまとめて報告してくださるからこそ、サイエンスにつながるのだと感じました。今回の学びを、これからのケアに活かしていけるよう頑張ります!」


● 箕面店管理者 増田さん
「蟹江さん、渡邉さん、坂口さんの発表は圧巻でした。改めて素晴らしい方々と同じ組織で働けてることに幸せを感じました。中西さんの発表は残念ながら聴くことができませんでしたが、訪問看護ステーションで管理者をする私の友人からも『素晴らしい発表だった』と聞きました。箕面店のスタッフも皆さんと話せたことに感謝してました。また在宅看護学会、善い仕事で会いましょう!」

学会に参加して


(坂口)
教育研修部という立場から、今回の学会で最も心に響いたのは、全国の仲間たちとの出会いが「最高の学びの場」であったことです。また、私たちが誇りを持って実践している看護を、多くの方に知っていただけたことは、教育に携わる者として何よりの喜びでした。この素晴らしい経験と、全国の仲間たちとのつながりを、今後の研修や人材育成に活かし、ステーション全体の成長につなげていきたいと思います。
2025年11月29日(土)、30日(日)には、代表・藤野が集会長を務める「第15回日本在宅看護学会学術集会」が開催されます。在宅ケアにご興味のある方、ぜひこちらにもご参加ください。
詳細は公式ホームページをご覧ください。
第15回日本在宅看護学会学術集会HP


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<お知らせ>
みんなのかかりつけ訪問看護ステーションでは、「日本の隅々まで最高のケアを届ける」というビジョンの実現を一緒に目指す仲間を募集しています。興味あるかたはぜひホームページからご応募ください。見学も受け付けてます!→【採用ホームページ:https://kakaritsuke.co.jp/recruit/

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