「子育て・仕事・学び、すべてをあきらめない」 訪問看護師として働きながら大学院を修了し、がん看護CNSを目指して

訪問看護ステーション昭和

2025.10.28


こんにちは。みんなのかかりつけ訪問看護ステーション昭和(名古屋市昭和区)の所長・神戸です。私は現在、昭和店の管理者として働きながら、がん看護専門看護師(CNS)の資格取得を目指しています。この度、大学院課程を修了しましたので、これまでの振り返りとともにご報告します。


なぜ今、学び直しを決意したのか


大学院への進学を決めたきっかけは、日々の現場で感じた「もっと深く学びたい」という思いでした。訪問看護師として働くなかで、指導や意思決定支援の場面で「これで本当に良かったのか」と悩むことが増え、感覚的ではなく、理論や根拠に基づいた判断が必要だと強く感じるようになりました。


がん看護を専門に選んだのは、急性期病棟から在宅医療へと経験を重ねるなかで、多くのがん患者さんと出会い、「その人らしい最期に寄り添えるようになりたい」と感じたからです。人生の最終段階に寄り添える看護を、より深く探求したいという想いが、進学の原動力になりました。

仕事・家庭・学業の両立はできるのか?


正直に言えば、決して簡単ではありませんでした。共働きで3人の子どもを育てながら、妻も夜勤のある医療職に就いています。仕事の合間や夜間、週末の時間を使い、通学や課題、研究に取り組む日々でした。睡眠時間を削ることも少なくありませんでしたが、それでも続けられたのは、家族の理解と職場の支援、そして「今、自分が学びたい」という強い想いがあったからです。


管理者という立場上、業務との両立に悩むこともありました。それでも「今しかできないことを、今やっているんだ」と自分に言い聞かせながら、一歩ずつ前に進んできました。

大学院での学びが実務に与えた変化


大学院では、臨床倫理や看護理論、がん看護の専門知識に加え、コンサルテーション、チーム支援、教育など、現場で役立つ幅広い学びを得ることができました。特に印象的だったのは、「倫理的な迷い」や「スピリチュアルな苦痛」など、これまで言語化しにくかった利用者さんの思いや背景を、概念化できるようになったことです。


在宅医療では、病院とは異なる判断や調整が求められます。ご利用者さまとご家族、それぞれの価値観が交錯するなかで、感覚ではなく根拠とプロセスを持って支援できるようになったことは、自分にとって大きな成長でした。


また、教育やチームマネジメントの視点も磨かれ、管理者として「チームを導く存在」となる意識をより明確にすることができました。

これからのキャリアと、訪問看護に興味をお持ちの方へ


社会人になってからの学びは、実務と結びついている分、現場に直結して活かせるのが大きな魅力です。大学院での学びを通して、看護という仕事の奥深さと、自分自身の成長の可能性を改めて感じました。


現在は、CNS資格取得に向けた準備を進めながら、臨床・教育・マネジメントの三つの側面から、現場に貢献できるよう努めています。もし今、「学びたいけど、家庭もあるし…」と迷っている方は、まずはお話しに来てみてください。実際の働き方や両立の工夫など、具体的なスケジュール調整やリアルなエピソードとあわせてお伝えします。


育児中の方、ブランクのある方、専門性を高めたい方──かかりつけには、どのような想いの方も、それぞれが自分らしく働き、学び続けられる環境があります。


学びを止めたくない方、看護の専門性を磨きたい方、訪問看護の現場で新たな可能性に挑戦したい方、ぜひ一度、私たちとお話ししてみませんか? ご興味ある方は、お気軽に事務所見学に起こしください。一緒に「看護の力」で、地域を支えていきましょう。


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