植田店「長期休暇プロジェクト」始めました

訪問看護ステーション植田

2021.09.23

みんなのかかりつけ訪問看護ステーション植田店所長・看護師の曽雌です。植田店では今期下期の取り組みテーマとして、「長期休暇をみんなで取ろう!」プロジェクトを始めました。その内容についてレポートしたいと思います!

みんなのかかりつけ植田

「キャンプに行きたい!」がきっかけ


24時間365日対応の訪問看護ステーションでも連休って取れるの?と思われる方もきっと多いと思います。みんなのかかりつけ訪問看護ステーションは、基本的に曜日固定のシフト制ですが、年次休暇と有給休暇を組み合わせるなどして3日以上の連休を取得することが可能です。シフト作成の際には3日まで翌月の希望休日を申請できます。このように、もともと連休取得の制度はあるのですが、今回、植田店では、「全員が半年に1度、5日~7日以上の連休が取れるようにしよう!」という取り組みを始めました。

きっかけは、所長である私自身が家族と趣味のキャンプに行きたかったからです(笑)。コロナの背景もありますが、植田店のオープン以来、2年くらい大好きなキャンプに行けてない、キャンプに行きたい!と。スタッフにヒアリングしたところ、みんなも賛成!ということで、「長期休暇が取れる植田店」への挑戦が始まりました。人数の多いステーションであれば難しくないテーマかもしれませんが、非常勤スタッフ含めて9名という植田店の規模で実現するには工夫が必要でした。その内容をお話したいと思います。

工夫1.明確な目標を掲げる


まずは、「常勤スタッフ全員が、半年に1回、5~7日以上の連休を取れるようにする」という目標をスタッフ全員で共有し、目指す方向を確認しました。ここからすべてが始まりました。

工夫2.誰でも訪問できる準備を整える


ご利用者様にはそれぞれ主担当を配置していますが、毎回同じスタッフが伺えるとは限りません。逆に、複数のスタッフの訪問が可能になると、複眼的なアセスメントができるため、より善いケアの提供に繋げることができます。柔軟に訪問可能な体制を磨くことで、スタッフのベターワークにとってもメリットがある状態を目指すことにしました。


複数のスタッフが関わる際に大切なことは、情報共有の仕組みとその運用の徹底です。植田店では、契約後なるべく早い段階で複数のスタッフが訪問同行してご様子を把握します。その後もご利用者様の情報共有を日々の記録やカンファレンス等でタイムリーに行う仕組みを作って、誰でもいつでも訪問できる環境を整えました。これによって、シフトの自由度が高まりました。

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▲訪問時に撮影したご利用者様の写真にメッセージを添えてプレゼント!の準備中

工夫3.性別指定への挑戦


理由は様々ですが、ご利用者様によって、男性のスタッフや女性のスタッフを希望されるケースがあります。また、ご利用者様ご本人ではなく、ご家族やケアマネさんからご希望をいただくケースもあります。事業所長としては、ご希望も配慮しつつ、スタッフのベターワークも大切にしたいという想いがあります。そこで、「本当に男性(女性)でなければならないか?」を先入観なく再検討しました。詳細の説明は省略させていただきますが、これによって、これまでは「男性(女性)でなければならない」と思い込んでいた担当が、そうでなくてもOKということが分かったり、月4回のうちの2回はOKという確認ができたりして、シフトの自由度を高めることができました。

工夫4.所長がいなくても大丈夫、な仕組み作り


訪看運営の最大の悩みの1つが「所長不在時の対応について」です。これを乗り越えなくては私と私の家族はキャンプに行けません(汗)。丁寧すぎるマニュアル化はさらなるマニュアル化を生む悪循環になりがちなので、「適度な」マニュアル化を目指しました。理想は、「マニュアル不要の状態」です。

そこで、「所長不在で困ることトップ3」を決め、「確認することリスト」を作成することにしました。①新規のご依頼を受けたとき②契約書作成のとき③退院前カンファレンスのときの3つです。運用はこれから開始しますが、11月に予定している私の長期休暇までに完成させたいと思います。

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▲植田店の朝の風景

スタッフの声


私の話だけだと「曽雌が一人で言っているのでは?」と思われそうなので、スタッフにも「大型連休プロジェクトについてどう思っているか?」を聞いてみました。

●竹中さん(看護師)
「連休は、子ども達と思いっきり遊びたいと思います。以前の職場では、連休が欲しくても申請しづらかったのですが、管理者が率先して連休を取ろうと言ってもらえるのはとてもありがたかったです。勤務の調整を考えるのは大変だと思いますが、それに対する感謝の気持ちが仕事への意欲に繋がると思います。」


●加藤さん(看護師)
「連休は家族と家でゆっくり過ごそうと思います。連休があることで、自分自身の休息、リフレッシュができ、仕事を頑張ろうというモチベーションも上がると思います。他のスタッフが休みの時もチームで支え合いながら頑張りたいと思います」

●谷口さん(PT)
「今月取得して、家のDIYや映画鑑賞などをして過ごしました。コロナ禍で遠出はできませんでしたが、時間がなくてできなかったことに取り組めたので、スッキリとした気分でまた仕事に取り組めると感じています」


●高井さん(看護師)
「今月末に結婚式関係で7日間の連休をいただきました。病院と比べると連休が取りづらい環境ではありますが、今回の取り組みのおかげで、連休を申請する申し訳なさが激減しました(笑)」

ベターワークから最高のケアへ


24時間365日、ご利用者さまへ最高のケアを届けるという使命と、訪問スタッフのベターワーク(善い働く環境)の両立を、これからも諦めずに挑戦していきたいと思います。キャンプレポートも楽しみにしていてください(笑)。


【追記】長期休暇の報告記事を書きました!記事はこちら→訪問看護ステーションで連休を!『続・長期休暇プロジェクト』@植田店

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