25歳で訪問看護へ。「不安を克服できたのは相談できる環境があったから」(社員インタビュー#20)

訪問看護ステーション緑

2022.09.28


こんにちは、みんなのかかりつけ訪問看護ステーション・広報の野田(看護師)です。今回は男性スタッフのインタビューをお届けします。


登場するのは、2020年4月から緑店(名古屋市緑区)の訪問スタッフとして働く看護師・二村(ふたむら)さんです。総合病院の心臓血管外科病棟、地域密着型病院の地域包括ケア病棟を経験し、25歳でかかりつけに入職しました。そんな二村さんに、20代で訪問看護へ転職してよかったことや、かかりつけの魅力について聞きました。

看護師になった理由を教えてください


看護に興味を持ったのは高校生の時で、年賀状配達のアルバイト経験がきっかけでした。高齢の女性の家に配達に行った時、本人から突然「オムツを変えて欲しい」と言われました。


独居で困っているようだったので、やり方を聞きながらオムツを交換してみたんです。それまではオムツ交換なんて僕にはできないと思っていましたが、やってみると意外に抵抗なくできて驚きました。


その方は喜んでくれましたし、人の役に立てたことが嬉しかったですね。今後の進路を考えた時、人の役に立てるという理由で看護師になることを決めました。

これまでの経歴を教えてください


看護大学を卒業後、総合病院に就職し、心臓血管外科病棟に配属されました。仕事内容は自分に合っていると感じていましたが、人間関係や忙しさに悩み、精神的にまいってしまったんです。「ここでは続けられない」と思い、半年で退職しました。


自信を失い、看護師を辞めることも考えましたね。でも当時の僕には看護しかないと思っていましたし、看護師以外の仕事にチャレンジする体力もありませんでした。


半年間のクリニックでのアルバイトを経て、次のところがダメなら看護師を辞めるつもりで、地域密着型病院へ転職しました。配属された地域包括ケア病棟は、急性期病棟より時間に余裕があり、ゆっくり患者さんに関われるスピード感が僕に合っていると感じました。


その病棟は摂食嚥下や終末期ケアに力を入れていて、とても勉強になり、やりがいを持って働けました。そこで3年働き、かかりつけに入職しました。

訪問看護師になろうと思ったきっかけは?


前職の地域包括ケア病棟は、レスパイト目的の患者さんが多くいました。何年も入退院を繰り返す、常連のような患者さんも珍しくありませんでした。


長くその方たちと接する中で、ふと「自宅ではどうやって生活しているんだろう?」と疑問に思いました。調べてみると、その方たちは訪問看護を利用して自宅で生活をしていることを知りました。


それが訪問看護に興味を持ったきっかけです。当時、その病院でずっと働きつづけるか悩んでいたので、訪問看護への道を考え始めました。

かかりつけをどのように知りましたか?


地域包括ケア病棟の先輩が藤野さん(代表)と知り合いで、その先輩に聞いてかかりつけの存在を知りました。


転職を考えて、いろいろな訪問看護ステーションを見ようと思っていました。まずはかかりつけで開催された、末期がんの勉強会に参加してみました。とても勉強になる、わかりやすい内容でした。


それでかかりつけに興味を持ち、見学を申し込みました。

かかりつけを見学した印象はどうでしたか?


見学では訪問に同行しました。その時の、あるご利用者さまへのケアが印象に残っています。


そのご利用者さまは、埋込式ポートから高カロリー輸液を投与していて、何度もポートの創部感染を繰り返していました。感染を悪化させないために、固定するドレッシング材をかかりつけスタッフが自分たちで探して注文し、いくつも試していました。


僕はいつも、病棟にあるドレッシング材を何も考えずに使っていました。かかりつけの主体性のある看護に衝撃を受けました。「僕もこんな看護をしたい!」と思い、かかりつけへの入職を考え始めました。

かかりつけに入職した決め手を教えてください


見学した後日、かかりつけで開催された研修に参加しました。リフレクションカードというツールを使いながら、キャリアアップの支援を受けるという内容でした。


僕はそれまでも、上司との面談で今後のキャリアについて話す機会はありました。でも、どうしても上司の言うことに流されてしまい、じっくりと考えられませんでした。


でもかかりつけには、キャリアアップを支援する仕組みがしっかりありました。「この環境なら、自分のキャリアを考えながら働ける」と思いました。


見学した時の雰囲気が明るかったのも、決め手になりましたね。かかりつけのスタッフは、発する言葉がポジティブで、みんな明るい表情をしていました。居心地の良さそうな職場だと感じ、入職を決めました。

▲緑店の先輩スタッフと。いつも楽しい雰囲気の職場です

20代で訪問看護に行くことに迷いはなかったですか?


僕自身はあまり感じていませんでしたが、周りからはいろいろなことを言われました。上司からの「もっとキャリアを積んでからじゃないとダメだよ」、「病棟から逃げるようなら、どうせ訪問看護にいっても逃げることになるよ」など、厳しい言葉も多かったですね。


でも地域包括ケア病棟で3年働いてきて、看護師としてある程度の自信がついてきていました。それに、自分の目でかかりつけを見て魅力を感じていたので、周りからなんと言われようと気になりませんでした。


「訪問看護は病院よりも遅れていて、キャリアを捨てることになる」という意見も聞きますが、僕はそうは思っていません。iPhoneで電子カルテを操作できますし、遅れているなんてことは全然ないと思いました。

かかりつけに入職してどうでしたか?


初めての訪問看護なので、とても不安でした。でも、最初は先輩の訪問同行から始めますし、いつも先輩が気にかけてくれていました。


定期的に事業所長と面談があり、僕の課題をわかりやすく示してくれたのも助かりました。その時々の悩みや困ったことを事業所長が把握した上で「この部分を頑張っていこうね」と課題を提示してくれました。


前職では、業務自体が忙しくて課題なんて考えるどころではありませんでした。かかりつけでは、提示してくれた課題に注力しステップアップしてこれたと思います。本当に丁寧に教育してくれたと感じています。

訪問看護で困ったことはありましたか?


ご利用者さまの急変に一人で立ち会うことが、とても不安でした。最近は自信を持てるようになってきましたが、この不安を克服するためには経験を積むしかないと思っています。僕がこれまで経験を積んでこれたのは、周りに何でも相談できる環境があったからです。


病棟では、対面で誰かを探して声をかけないと相談できません。でも、かかりつけでは、相談のためのツールがちゃんと整備されています。緊急の場合はすぐ電話で相談できますし、急がない場合は、チャットツールで相談すれば誰かが答えてくれます。


スタッフの人柄や落ち着いて話せる職場の雰囲気も、本当に相談しやすいと思います。孤立して困ってしまうようなことは、入職してから今まで一度もありませんでした。


待機中に不安になることもありますが、いつでもコールセンターに相談できるので「一人じゃないんだ」という安心感があります。


また、状態変化を予測しておくことも、急変対応の不安の軽減につながっています。緑店ではランチミーティングの時間を使い、ご利用者さまの今後起こりうる状態変化を予測し、対応を考えています。


予測を立てて考えることで、何かがあったとき、その場でスムーズに判断し行動できます。「この状況ではこうする」という選択肢を頭の中に持てるようになりました。これは、別のご利用者さまが同じような状況になった時にも応用できます。


こうした経験のおかげで、僕の中で判断や行動に筋道が通るようになってきました。

▲緑店看護師(左)、事業所長(中央)とケア方針の打ち合わせ。どんなことも相談できる頼もしい先輩方です

かかりつけの魅力は何ですか?


かかりつけは、ご利用者さまの「生きる力」や「生きる喜び」を支援することをビジョンに掲げています。正直に言うと、入職した時はこのビジョンがピンときませんでした。


かかりつけでは、高カロリー輸液を投与しながら外出したり、終末期でADLが落ちてきてもお風呂に入ったり、ご利用者さま自身が望む生活ができるお手伝いをしています。


かかりつけで働くうちに、こういった支援が「かかりつけのビジョンであり一番の強み」だと思うようになりました。


かかりつけ以外の訪問看護ステーションのことは詳しく知りませんが、知り合いから話を聞く限りでは、かかりつけのケアのレベルはきっと高いのだろうと思っています。

若いうちに訪問看護に来てよかったことは?


僕が看護学校を卒業する当時は、教員から「急性期を一旦経験しておかないと、どこに行っても通用しないよ」と言われていた時代でした。でも、やりたい業界があるなら、早くそこに入って経験を積むことのメリットもあると思います。


たとえば新卒で訪問看護に入れば、30歳になるころには8年くらいのキャリアになります。僕がかかりつけに入ったのは25歳の時です。まだ20代ですが、訪問看護歴は3年目になりました。


若いうちから訪問看護に進むことで、早くからプロフェッショナルのような存在になれるのが強みだと思っています。

印象に残っているケアはありますか?


がんの終末期のご利用者さまへのケアが、心に残っています。かかりつけの訪問が始まった時は、疾患による頻回な嘔吐があり、口腔内の清潔が保てない状態でした。もともとすごくきれい好きで、毎日しっかりと歯磨きをしていた方でした。


僕が訪問した時、前職で学んだ知識・経験をもとに、洗口液を使った口腔ケアをしてみました。すると爽快感が得られたようで、発語が難しい状況でしたが、手でグッドサインをしてくださったんです。


本人の性格を考慮したケアを提案し、それで喜んでいただけたのが嬉しかったですね。前職で勉強してきたことを活かせたことで、僕の経験がご利用者さまの役に立てたと感じました。在宅医療のやりがいを実感できた関わりでした。

今後のビジョンを教えてください


将来管理者を目指すという選択肢もありますが、今はまだ悩んでいるところです。いつかは地元の豊田市に帰りたいという気持ちもあるので、学びを深めながら今後のキャリアを考えていきたいですね。


今は学びを深めるために、在宅医療で活かせる資格を取得しようと思っています。フットケアが訪問看護で需要があるので、フットケアに関連した資格取得を検討中です。

かかりつけに興味がある人へひとこと


20代前半で訪問看護への転職を考えている人は、たぶん周りからいろいろなことを言われていると思います。僕のように「やめておいたほうがいい」と言われたこともあるかもしれません。


でも、まずは自分の目でみて、肌で感じて、どう思うか、そこで判断してほしいと思います。僕はかかりつけで2年やってきて、楽しみながら仕事ができています。


訪問看護に興味がある方は、年齢に関わらず一度見学に来ていただけたらと思います。


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在宅医療における「善いケア」とは?「最高のケア」を磨き続けるデザインケアの仕組み


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