【地域連携活動in緑店】連携する病院で退院後報告会をしました

訪問看護ステーション緑

2022.10.20


こんにちは、みんなのかかりつけ訪問看護ステーション緑(名古屋市緑区)の看護師・鉾之原です。秋冷が爽やかに感じられる良い季節となってきました。


かかりつけでは「医療・看護に基づく地域創生=『Better Community』を追求する」という価値基準を大切にしています。先日、その活動の一環として、連携する南生協病院さまにて、ご利用者さまの退院後報告会をしました。そのご報告です。

退院後の自宅生活の様子をご報告


今回の報告会を開催しようと思ったのは、私の病院での経験がきっかけです。病棟で勤務していた時に、患者さまが退院した後に「家でどう過ごしてるかな?」、「困っていることはないかな?」と思うことがありました。


ただ、病院で働いていた私に、退院後の生活を知る機会はなく、モヤモヤしていました。「過去の私と同じ思いを持った看護師もいるのではないか?」と考え、退院後の様子を伝えるために開催を決めました。


報告会は南生協病院で行いました。報告したご利用者さま(以下、Bさまとお呼びします)が入院していた病棟の看護師と、地域連携室のスタッフにご参加いただきました。


入院時のBさまは、口から食事が十分に摂れず点滴がやめられない状態だったそうです。入院中の様子を知る病棟の看護師に現状を報告し、以下の感想をいただきました。


「点滴が外せるかもしれないんですね。入院中嫌がるなかでも点滴が必要だったので、心苦しかったです」
「退院したらこんなに食べれてるんですね。入院中も食事形態を工夫するなどしたんですが、好みの味にはできないこともあって困っていました」


Bさまの入院中の療養や、自宅退院への支援で、病棟スタッフが迷いながらケアされていたことがわかりました。私たちからは、自宅に帰り、食事量が増えてきたBさまの様子を伝えることができました。

「家で過ごしたい」を支援するために


地域連携室のスタッフからは「医療ケアが退院後しばらく必要になるときに、特別訪問看護指示書で対応できるか迷う時があります」という意見がありました。


訪問看護をどのように依頼すればよいか、どのような場合に利用できるのかなど、訪問看護を取り巻く制度が複雑でわかりにくいことが課題だとわかりました。


医療依存度が高い方の退院支援の場合、別の課題もあります。自宅で過ごす姿を医療者がイメージしづらく、自宅退院の選択を難しくしているということです。


今回の退院後報告会で、病棟と地域連携室のスタッフが抱える悩みや課題を共有できました。


入院中の患者さまが自宅退院を希望されたときに「訪問看護に相談すれば帰れるかもしれない」と思っていただければ、選択の幅が広がります。一人でも多くの方が家で安心して暮らせるよう、これからも地域連携を深めていきたいと思います。


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