東京店の理学療法士をご紹介します!

訪問看護ステーション豊洲

2023.11.09


こんにちは。みんなのかかりつけ訪問看護ステーション東京(中央区築地)、所長・訪問看護認定看護師の寺﨑です。かかりつけでは、看護師と理学療法士が連携し、最高のケアを追求しています。今回は、2023年4月に東京店に入職した理学療法士・速水さんをインタビュー形式でご紹介します。

これまでの経歴を教えてください


「人と関わり、人を笑顔にできる仕事がしたい」と思い、理学療法士を目指しました。静岡県の大学病院で5年間勤務したのち、かかりつけに入職しました。

訪問看護を選んだ理由は?


病院では、退院後に在宅生活が上手くいかず、すぐに再入院してしまう患者さまも少なくありませんでした。そういった患者さまを在宅で支えられる人になりたいと思い、訪問看護を目指しました。

在宅リハビリで大切にしていることは?


ご利用者さまとご家族が、何を望んでいるのかを聴き、「その希望を叶えるために何をすべきか?」と考えることを大切にしています。

在宅リハビリのやりがいは?


やりがいは2つあります。1つは、病院では見ることができない表情に出会えることです。「1人でトイレに行けるようになった!」「家族とまた買い物に行けるようになったよ」と、笑顔でそう言っていただける瞬間がとても嬉しいです。これは、在宅だからこそ感じられるやりがいだと思います。

もう1つは、病院とは異なる面で成長できることです。在宅では、病院のように設備や環境は整っていせん。その中で、いかに一人ひとりに最適なプログラムを立案し提供できるかは、セラピストの知識と力量にかかっていると思います。チームのスタッフやケアマネさんと相談・情報共有しながら、ご利用者様の希望を叶えられる介入方法を考えることに、とてもやりがいを感じます。

かかりつけだからこそできるケアは何ですか?


ご利用者さま一人ひとりの希望に、柔軟に寄り添うように関われることがかかりつけの強みだと思います。ご利用者さまが何を求めていて、それに対してどんな関わりが必要なのかをチーム内でディスカッションし、常に最適なケアを検討し続けています。これは、スタッフ全員がかかりつけの「最高のケアを届ける」という理念のもとに集まっているからだと思います。

▲周りのメンバーに刺激を受けながら、日々の仕事に取り組んでいます

かかりつけならではの学びはありますか?


前職ではあまり経験できなかった、緩和ケアでの介入や、お看取り期のご利用者さまとの関わりを通して、多くのことを学んでいます。また、ご利用者さまとご家族の気持ちや置かれている状況を考えながらのコミュニケーション、私たちに求めるケアを広い視野で考えることなど、非常に難しく感じることもあります。しかし、経験の長いスタッフに同行訪問したり、ディスカッションしたりする中で、そうした課題に向き合いながら、さまざまな気づきや学びを得られています。


また、かかりつけには、ケアのナレッジをみんなで共有する『善い仕事フォーラム』という取り組みがあります。今回、私も症例エントリーしたのですが、取り組みをまとめるプロセスにおいて、先輩方からたくさんのアドバイスをいただきました。感覚的に行っていたことが言語化・可視化され、あらためて自身の学びになるという発見もありました。

心に残っているエピソード


立ち上がるのもやっとだったご利用者さまが、歩行器を使いながら自分で歩き、美容院に行くことができました。その時の笑顔と「ありがとう」の言葉は忘れられません。その笑顔のために働いているんだなと感じた瞬間でした。


また、病気により寝たきりになり、コミュニケーションも困難になったご利用者さまへの関わりも、心に残っています。その方のご家族は献身的に介護をされていましたが、状態が改善しないことに辛い気持ちを抱えているようでした。その状態から、リハビリの介入により、少しずつコミュニケーションを取れるようになり、車椅子にも乗れるようになりました。そしてある日、ご家族で食卓を囲み、食事の時間を共にすることができました。「できないこと」ではなく、小さな可能性に目を向け、ご本人とご家族の「できること」を増やすことが、私たち理学療法士の役割であると実感しました。

これから挑戦したいこと


在宅リハビリは、『維持期(生活期)リハビリテーション』にあたることが多く、大きな機能回復が難しいと思われがちです。しかし、適切な介入によっては、ご利用者さまのできることが増えたり、一人で動ける範囲を広げたりすることも可能です。また、在宅リハビリの認知度が低く、携わるセラピストも少ないという課題もあります。在宅リハビリの可能性をもっと広げるため、多くの人に知ってもらえるよう、学会発表や論文執筆に取り組んでいきたいと思っています。

かかりつけに興味のあるセラピストへ一言


私は訪問看護の経験は、まだ7カ月ほどです。しかし、病院とはまた違った、在宅ならではの学びとやりがいを日々感じながら仕事をしています。在宅医療や訪問看護に興味のあるセラピストの方、ぜひ一緒に在宅リハビリの可能性を広げていきましょう。


(寺﨑)
速水さんありがとうございました! これからも東京店・豊洲店は、看護師・セラピストで職種の垣根なく、ご利用者さまの想いをチームで繋ぎながら最高のケアを目指していきます。

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