在宅での言語聴覚士の役割②~失語症訓練~

リハビリ

2019.11.18

言語聴覚士(ST)は、リハビリの中で①食べること ②コミュニケーション に関わる職種です。主に病院や施設に勤務しており、訪問看護ステーションにはまだまだ少ないのが現状です。基本的に成人の方が対象ですが、一部お子様も担当させて頂いています。

嚥下訓練については10月にご紹介したので、今回は②コミュニケーション の1つとして、失語症訓練を取り上げます。

脳梗塞や脳出血後に、言葉が出にくくなり、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」に困難さが生じた方が対象になります。まず最初にどんなタイプの失語症かをつかむために検査を行い、訓練の方針を立て、その方その方の症状に合わせて、リハビリを行います。

機能訓練とともに大切にしているのが会話で、その方の背景やご趣味などを踏まえて、話題を選択するようにしています。お好きな話題では自然と表情が和らぎます。会話としての訓練効果も期待できますし、失語症があることで、お気持ちを外に出す機会が少ない方もいらっしゃるので、「思い」を引き出す時間として大切だと考えています。

交流のお手伝いとして、ご友人へのお手紙の内容を一緒に考えて代筆したり、介護サービスに関するご希望を伺って、ケアマネジャー様にお伝えする事もあります。デイサービスを例に挙げると、「一日ではなく半日がいい」「リハビリがたくさんしたい」など、その方その方で、思いは異なります。その「思い」をつなぐ橋渡し役になれたらと願い、試行錯誤しています。

①食べること②コミュニケーションのリハビリが職業となっていることは、世間にはまだよく知られていません。みんなのかかりつけは、まだまだ認知度が低い私達の仕事への理解が深く、取り組もうとする事に対し、すごく協力的です。そんな職場で働けることに感謝しつつ、日々過ごしています! ​ (佐藤歩)

在宅に興味あるSTさん、ぜひぜひ弊社に一度見学に来てください(^-^)


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