ご利用者さまのお助けアイテムを作成しています@植田店

訪問看護ステーション植田

2024.12.14


こんにちは。みんなのかかりつけ訪問看護ステーション植田(名古屋市天白区)、理学療法士の井澤です。かかりつけでは、ご利用者が困っていることを解決するために、ハピプロの一環としてお助けアイテムを作成しています。今回は、植田店スタッフが制作したアイテムの一部を、作成方法や工夫、成果とあわせてご紹介します。


1つ目は、Fさまに作成したウロバックカバーです。

目的:Fさまは、いつも尿バルーンをビニール袋へ入れ、手で持って移動していました。手が塞がれるため、転倒リスクが上がること、煩わしさを改善するために作成しました。
作成方法:百円ショップで購入した鞄、ボタンを使用しました。鞄を一度裁断して解体し、ボタンを縫付けました。
工夫点:バルーンを操作しやすいように、前にも下にも開くようにしました。
結果:手で持っていたバルーンを肩掛けできるようになり、移動がスムーズになりました。両手が空いたことで、転倒リスクも軽減しました。見た目が気にならなくなり、意欲的に外出できるようになりました。


2つ目は、Cさまの内服ボックスです。


目的:もともと、Cさまが自作した内服ボックスを使用されていました。体調悪化に伴い薬の数が増え、以前のボックスでは管理できなくなったため、すべての薬が管理できるボックスを新たに作成しました。
作成方法:贈呈用のお菓子箱と画用紙を用いて作成しました。
工夫点:一目で日付、時間がわかるようにしました。
結果:飲み忘れなく服薬でき、体調が改善に向かいました。

▲ご希望があり、小物入れも追加で制作しました

3つ目は、Mさまのスケジュールカレンダーです。


目的:Mさまは記憶力の低下により、一日の中で自分のしたことを思い出すのが難しくなり、不安に感じることが増えていました。自分のしたこと、これからすることを一目で確認でき、安心感を得るために作成しました。
作成方法:ホワイトボードを用意し、時計とすることを紙に印刷、ラミネートして貼り付けました。
工夫点:マジックテープ上に時計や予定を貼ることで、簡単に毎日変更ができるようにしました。
結果:毎朝、ご家族と予定を貼り変えながら、スケジュールを確認されるようになりました。自宅のよく歩く場所へ設置し、頻回に確認することで不安の軽減につながりました。


4つ目は、Kさまのリハビリに使うプーリー(滑車)です。


目的:Kさまは肩に痛みがあり、自力では手を上げられない状態でした。ただ、こちらが補助すれば痛みなく上げることができました。そこで、力をあまり必要とせずに手を上げ下げでき、自主トレとして取り組めるようプーリーを作成しました。
作成方法:ホームセンターで滑車、百円ショップでロープ、服をかけるフックを購入しました。手で持つ部分にはカットしたラップの芯を使い、それぞれをつなげて作成しました。
工夫点:普段から生活されている椅子で何気なく取り組めるように、設置場所を工夫しました。百円ショップで見つけた服をかけるフックが、襖の上縁にピッタリとハマり、椅子の上に設置できました。
結果:訪問リハビリ以外の時間に、自主トレに取り組んでいただけるようになりました。手が上がりやすくなり、着替えもしやすくなりました。


ご利用者さまと関わるなかで、在宅生活ならではの悩みや不安をお聞きすることがあります。その悩みや不安を解消できるように、自分たちでアイデアを出し、創作して取り組んでいけることも、訪問看護・リハビリの魅力だと思います。時間や手間はかかりますが、ご利用者さまの笑顔につながったり、生活がより良いものになった様子を見ると、「作ってよかった」と嬉しく思います。


また、自分だけでは考えに行き詰ることがあっても、スタッフ皆で意見を出し合えば、解決策が見えてくることもあります。植田店では、ご利用者さまのより良い生活を支えるため、日々協力して最高のケアを目指しています。


植田店では、一緒に働くスタッフを募集しています。見学も歓迎ですので、お気軽にご連絡ください。


※記事内の写真は、許可を得て掲載しています


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