心不全のあるご利用者さまとの関わりで嬉しかったこと@昭和店
お知らせ
2026.01.21

こんにちは。みんなのかかりつけ訪問看護ステーション昭和(名古屋市昭和区)の看護師・山口です。今回は、昭和店で介入中のご利用者さまとの関わりについてご紹介します。
そのご利用者さま(以下、Sさまとお呼びします)は、慢性心不全がありながらご自宅で生活されていました。ある日、心不全の悪化により救急搬送となり、入院されました。カテーテル検査、PCIを受け、その後ご自宅へ退院され、私たちの介入が始まりました。
当初は病気に対する実感があまりなかったようで、ご自身の体調についてそれほど不安に感じていない印象でした。ただ、心不全のある方は、内服を含めた普段の生活に気をつける必要があります。
そこで私たちは、一度の説明ですべてを伝えるのではなく、毎回の訪問を“振り返りの時間”にすることを大切にしました。心不全とはどんな病気か、なぜ症状が出るのか、悪化のサインには何があるのかなど、心不全手帳を一緒に見ながら、生活に結びつけながら繰り返しお伝えしていきました。

また、訪問のたびに、「息切れはどうですか」「体重の変化はありませんか」「むくみは出ていませんか」と一緒に確認することで、心不全悪化の症状チェックを習慣化できるように心がけました。
すると、心不全手帳への記入がご自身で自然にできるようになった頃には、「自分の血圧はこのくらいが普段なんだ」と、“Sさまの基準”が共有できるようになっていました。内服はカレンダーを使用することで忘れることなく内服でき、体調も安定し、少しずつ生活への自信を取り戻していきました。
Sさまはもともと茶道の先生をされており、体調が落ち着くにつれて、先生としての活動も再開されました

ある日、私が訪問に行くと、「今度お茶、飲みに来てね」と声をかけてくださいました。いつかサービスでお茶を点ててくださるとのことです。よいタイミングがあれば、Sさまのお茶をぜひいただきたいと思っています。
看護師として関わる中で、病気だけでなく、その方が大切にしてきた役割や生き方を取り戻せる瞬間に立ち会えることは、訪問看護ならではの喜びだと感じます。訪問看護は、症状を管理するだけでなく、「その人らしい暮らし」を取り戻す支援もしています。
Sさまの姿から、改めてその大切さを教えていただきました。これからも、ご利用者さまに最高のケアをお届けできるよう、チームで力をあわせていきます。
※記事内の写真・エピソードは、許可を得て掲載しています
【ケア事例集】
・社会的役割=生きる希望を取り戻すためにセラピストが果たした役割
・右半身まひ・末期がん・独居の70代女性が、生きる希望を取り戻すまで
・脳腫瘍再発リスクのある方への就労支援、生きる希望のケアのあり方
・尊厳を守りつつ、環境改善を実現した看護チームの支援プロセス
・信頼関係再構築のために行った利用者様を中心とした課題解決プロセス
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