Recruit

私にとって、訪問看護は
キャリアアップだ。
ナースとしても、
人としても。

石井 綾乃
看護師

2016年3月、名古屋市立大学看護学部卒業後、大学病院での看護勤務を経て、デザインケアに入社。男性看護師のつながりで面識のあった夫の紹介で、かつ自身の大学の先輩でもあった藤野社長と出会い、同社見学会に参加したのが入社のきっかけ。2019年には10連休を取得しフランスへ新婚旅行に。今後は、臨床倫理の資格取得や緩和ケアに関するスキルアップを目指す。2020年3月、所長に就任。※肩書等は取材時のものです

なんてみんな楽しそうなの!
一目惚れしたデザインケアの
見学会体験

「将来は薬剤師になりたいです!」。幼稚園の卒園式で、すでに医療の道を志していた石井。その思いはずっと変わらず、中学生の時には看護師になることを決断。大学進学も迷わず看護学部を受験した。見事合格。真面目に、かつ楽しく講義と実習に没頭し、念願の大学病院への就職も決まった。順風満帆。石井の看護師としての未来は輝いていた…はずだった。「まず、理想と現実のギャップに打ちひしがれました。私、仕事が全然できない、と。今思えばできなくて当たり前ですよね、新人ですから。でもその時は、こんなはずじゃない、と一人で焦っていました。それと人間関係。私を育てようと厳しく指導してくださっているのはわかるのですが、見えない壁を感じてしまって相談もできない。どんどん孤立していく自分がわかるんです。このままじゃダメになる…」。石井は大学病院を辞める決断をした。『さて、次は何をしよう』。初めての大きな挫折を味わった石井は、次の進路を決めかねていた。ただ一つだけ譲れないもの、それは看護師であり続けることだった。もともと、患者さんと点でなく線でつながっていける在宅医療に強い興味を抱いていた彼女は、訪問看護の仕事を模索し始める。「ただ、未経験の募集ってほとんどなくて。いわゆる育成する余裕がないんです。厳しなぁと悩んでいる時に、今の旦那さんに紹介してもらったのがここでした」。早速見学会に申し込む。「8:45の朝会から参加させてもらったんですが、それはもう、衝撃でした(笑)。みんなとにかく明るい。そして仲がいいんです。真剣に行動確認をした後に、掛け声をかけてハイタッチする職場なんて見たことないですもの!」。同行体験で利用者様の笑顔を目の当たりにした瞬間、石井はデザインケアへの転職を決意した。

初めての看取り経験。
家族が一番の看護師なんだ、と思った

「印象に残るお仕事ですか…」。石井はちょっとだけ考えてから、あるエピソードを教えてくれた。それは2019年の七夕の日にお亡くなりになった80歳の利用者様についてであった。奥様と2人暮らし。がんを罹患し、認知症と脳梗塞で会話ができない状態での看護開始であった。「もともとは病院で看取る予定だったそうです。ただ病院と家との行き来の中で、奥様自身が家で看ようと決心されて。初めはもちろん、吸引もできないし酸素の機械も使えない。私たちの指導に真剣に耳を傾けていただいて、だんだんと上手になっていかれました。病院では患者さんへのケアは医師や看護師が決めます。在宅ではそのほとんどを家の方が決めることになる。奥様の献身的な看護のご様子を伺っている時、『この旦那さんにとって、一番の看護師は奥様なんだ』と痛感しました」。石井にとっての初めての看取り看護。ブリーフケアで奥様から、『本当に家で看取れて良かった』との言葉をいただいた時、彼女はこれからもこの仕事でキャリアを積んでいくと心に誓った。