昭和店の在宅リハビリの工夫をご紹介します

訪問看護ステーション昭和

2023.05.02


こんにちは、みんなのかかりつけ訪問看護ステーション昭和(名古屋市昭和区)、理学療法士・長谷川です。訪問リハビリでは、ご利用者さまの生活に合わせてセラピストが工夫したケアを提供しています。今回は、在宅でのリハビリの工夫を2つご紹介します。


あるご利用者さま(以下、Aさま)から「ステッパーのような器具で下肢の筋力強化を行いたい!」とご相談がありました。市販品を探しましたが、負荷が強すぎるなどの理由でなかなか見つかりませんでした。そこで、フィットネスバイクの片側をサポーターで固定し、即席のステッパーを自作しました。

▲片足ずつ行い、下肢の筋力強化訓練になります


ご利用者さまからは「立位訓練より蹴った感じが分かりやすい」、「太ももの筋肉の動きを確認しやすい」と好評でした。


もう1つは、車いすのひじ掛けへの工夫です。体幹が安定しないご利用者さま(以下、Bさま)は、車いすに座るたびに体のバランスが崩れていました。ひじ掛けに体が当たり痛みが出ないよう、100円ショップのクッションを巻いて対応しました。

▲ひじ掛けに巻いた厚めのクッションで、体重がかかった際の痛みを予防します


このように、在宅の限られた環境の中で、工夫しながらリハビリを提供しています。


私の前職のクリニックは、リハビリ機器がとても充実していました。しかし、在宅の資源には限りがあります。初めは不安でしたが、工夫しながらケアを提供するうちに、少しずつご利用者さまやご家族に喜んでいただけることが増えてきました。


今では「どんなケアをすれば、ご利用者さまのためになるか?」と考えることが楽しみになっています。チームで相談できる環境もあるので、心強さもあります。


ご利用者さまの生活の中に入り、いろいろなご提案ができるのは訪問リハビリの醍醐味です。これからもチームで力を合わせ、ご利用者さまのご希望に沿った最高のケアをお届けしていきます。


※ご利用者さまの写真は、掲載許可を頂いております


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