代表藤野インタビュー「所長候補募集の背景について(前編)」

会社説明会・見学会

2020.06.16

▲株式会社デザインケア 代表取締役看護師・藤野泰平

こんにちは。株式会社デザインケア・みんなのかかりつけ訪問看護ステーション 広報担当Mです。今回は、弊社の「所長候補募集」の背景や想いについて、元某メディア編集長の広報担当M(入社4カ月目)が代表取締役看護師・藤野にインタビュー形式で取材しました。これまで語られなかったところまで突っ込んだ内容となってます。前編・後編の2回に分けてお届けします。

Q.藤野さんの経歴をあらためて教えてください

藤野:私は、瀬戸内海の小さな島の出身で、医療インフラが乏しい地域での問題を目の当たりにして育ちました。大きな病院がないので、大病を患うと知り合いがいない松山の病院に寂しく入院するのが普通でした。祖父母や父など、大切な家族が病気になった時に感じた無力さが自分の原体験です。実は、高校3年生のときは看護師とは違う道を目指していたのですが、センター試験初日に受験票を忘れるという大失態をおかしてしまい、結果はボロボロ。志望校への出願を諦めました。浪人する経済的な余裕がなかったこともあり、残された選択肢の中から看護師への道を選択しました。
 大学の看護学部を卒業した後は、東京の大病院に就職し、救急救命に4年携わりました。その後、自分にとって理想の看護ができる場を求めて訪問クリニックや訪問看護ステーションに勤務しました。そして、私の実家のような地域へもケアが届く、日本中どこでも最高のケアが受けられる社会を創りたいと強く思うようになったのです。しかし、利用者様とご家族が「今日生きててよかった」「自宅に帰ってきてよかった」と思えるケアを届けるためには、働く看護師やセラピストがやりがいをもって輝ける場が必要です。そういった場所を自分たちの手で作ろうと、2014年11月に仲間3名でこの会社を名古屋に立ち上げました。

Q.今、看護師でない自分は想像できますか?

藤野:受験に失敗した当時は落ち込みましたし、いつかチャンスがあればという気持ちもありました。しかし、大学の4年間も含め、これまでの人との出会いや看護師としての人生を通して、看護師という仕事に大きな誇りと可能性を感じています。「日本のすみずみまで最高のケアを届ける」というビジョンの実現は、看護師だからこそできる領域だと信じています。なぜなら、日本の医師数は30万人ですが、看護師は200万人と圧倒的に人数が多い。そして、看護師は都市部だけではなく、日本の隅々にいます。また、看護師はオランダのビュートゾルフ社のように大きな組織として動くことが可能です。医師では大規模な組織化は難しいでしょう。医療に関しては、医師がリーダーであることは事実ですが、看護師のほうが活躍できるフィールドは広いということにも気づきました。薬の処方や医療措置だけでない、生きる希望や生きる力を引き出すケアは、患者さんと接する時間が長い看護師の方が力を発揮します。「素晴らしいナースの役割」を社会インフラとして日本中に広げたい。そういった明確な目標ができた今、看護師でない自分を想像する必要はないでしょう。

Q.なぜ在宅医療・訪問看護なのですか?

藤野:病院時代に感じたことですが、大きな組織では分業が進んでいて、1人の患者さんを同じ看護師がケアし続けるということができません。患者さんがどういう人で普段どういう生活をしていて、という情報を知らないまま、病気や病状を診て、治ったら退院して役割は終わり、という世界でした。患者さんにとっては、退院した後も日常生活のなかでの治療は続くのですが、病院看護師がそこに関わることは難しい。その結果、退院しても病気が悪化して戻ってくる人も多くいました。「ときどき入院、ほぼ在宅」という言葉があるのですが、病気になった人の多くは在宅で時間を過ごしています。しかし、病院にいる医療者の数に対して、在宅領域の医療者は圧倒的に少ない現実があります。在宅医療は、今後、間違いなく必要とされる重要な領域なのです。
 そして、地域格差の問題もあります。都市部では、ちょっとした喘息で亡くなるケースは多くありませんが、医療インフラが充実していない地域では、都市部では助かる病気で命を落としてしまうことがあります。そういったことを防ぐ意味で、日ごろのケア、つまり在宅医療はとても重要です。また、「家」は家族やペットや思い出がつまった空間です。最新の医療機器やICUはありませんが、病院にないメリットはたくさんあります。そういった自宅で24時間365日、日常生活も含めて患者さんを支えることが、訪問看護師ならできるはず。そう考えました。そして、よりたくさんの人に届ける方法が訪問看護ステーションというスタイルだったのです。

▲代表藤野(右)と広報M(左)

Q.当初から日本中に店舗展開をする計画だったのですか?

藤野:平成26年の時点で日本の3割の自治体には訪問看護ステーションがありませんでした。おそらく現在もほぼ同じ状況です。私の地元と同様に、自宅で医療ケアを受けたくても受けられないという地域や人が日本にはまだまだたくさん存在しています。そういった社会課題を早く解決したいと思っています。私が実現したいのは、日本中どこにいても安心して生活できる、社会インフラとして、地域のセーフティネットとしての訪問看護ステーションを創ることです。一般社団法人やNPO法人ではなく株式会社でスタートしたのも、一番早く立ち上げられたからという理由でした。卒業した大学の縁がある名古屋からスタートしましたが、将来的には全国に1万店舗を目指しています。効率のよい都市部だけではなく、医療が不十分な地方・僻地にも展開したい。そうでなくては社会インフラとは言えません。今はまだ10店舗程度の規模ですが、11店舗目は岐阜の鵜沼に出店しました。東京店を除けば、初めての名古屋市郊外への出店です。

Q.なぜ岐阜の鵜沼に出店したのですか?

藤野:郊外の出店の意味は先ほど述べた通りですが、最大の理由は、「岐阜で訪問看護ステーションをしたい」という新所長と仲間の存在です。鵜沼店の新所長はがん看護専門看護師で、長年勤めた病院を辞めてから弊社に参加してくれました。当初から「身につけた看護の力を地元に届けたい」という強い気持ちがあり、「ぜひそれを実現してほしい」と入社してもらいました。病院出身だったので、訪問看護ならではのノウハウやかかりつけが大切にしていること、組織マネジメントについて1年ほど名古屋の店舗で学び、この度の新店舗が実現しました。彼のように地元や縁のある地域で将来的に訪問看護ステーションをやりたい、という人を歓迎しています。そして、実現のための支援は惜しみません。

Q.フランチャイズ展開も予定していますか?

藤野:結論から言うと、のれん分けのようなものはあるかもしれませんが、看板貸しやM&A的なフランチャイズは想定していません。私たちが目指しているのは、最高のケアを磨き続けてお届けする、ということ。そのためには、「みんなのかかりつけらしさ」にはこだわりたいと思っています。ご利用者さまにとっての「生きる喜びとは?」「生きる希望とは?」について、店舗のメンバー同士で日々考えて工夫する、そういう風土を一番大切にしたい。フランチャイズのメリットの1つは経営効率だと思います。効率はときに重要な指標ですが、店舗数や売り上げを増やすことが目的ではないので、1つの組織であることにはこだわります。デザインケアとして日本に1万店舗を実現したいと本気で思っています。

(広報M)藤野さんありがとうございました。後編では、なぜ所長採用なのか?についてのお話や、応募条件などについて詳しく話を聞かせてください。

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