今年も「自分らしく生きる」を考えるイベントを開催しました@前橋あずま店

訪問看護ステーション前橋あずま

2025.10.08


こんにちは。みんなのかかりつけ訪問看護ステーション前橋あずま(群馬県前橋市)の理学療法士・金子です。9月7日(日)に、地域の方向けのイベントを開催しました。そのご報告です。


このイベントは、「みんなのスマイルカフェ」という事業の1つで、今回で2回目の開催です。テーマは、「絵本の世界から、『自分らしく生きる』を考える」です。
※イベント概要は、記事末のリンクから前回の記事をご覧ください


当日、地域にお住まいの方、在宅で連携する方、合わせて37名が参加されました。イベントは、朗読ボランティア・飯塚さんの素敵な朗読会から始まりました。落ち着いた優しい声で、絵本の内容がしっかりと伝わってくる朗読でした。


次は、初の試みとして寸劇を披露しました。テーマは「最後まで自分らしく過ごすために」です。出演は、前橋あずまスタッフと、連携するクリニック、社会福祉協議会、NPO、居宅介護支援事業所の方々です。

▲在宅の関係者の方々が、それぞれ本人役で出演しました


アドリブあり笑いありの和やかな劇の中に、大切なメッセージを感じ取ってくださった方が多かったようでした。その次は、看取りの体験談と座談会です。パネリストとして前橋あずま店のご利用者さまのご家族お2人が登場、お看取り経験について話していただきました。参加者の中には、涙を流しながら聴いている方もいて、当事者の言葉がダイレクトに心に響いていたようでした。


その後の座談会では、高齢の親の病気や介護で悩んでいる方から質問があり、パネリストの方がその悩みに共感しながら「一人で抱え込まずに周りの方に頼って相談をして」と伝えていました。パネリストの方もまだ悲嘆の中におり、「今でも思い出すと涙が出ちゃう」と話す場面もありましたが、誰かに話すこと自体がグリーフケアにつながり、それが次の誰かの心の支えにもなっていくように感じました。


絵本の展示コーナーでは、それぞれの絵本に、スタッフが分担して感想やお勧め理由などを書いて貼り付けており、とても好評でした。

▲人生すごろくや人生カードゲームの体験コーナーも盛況でした


子どもから大人まで多様な世代で同じゲームを遊び、楽しい雰囲気でした。ゲームを体験された方から、「これは楽しく学べる!」「よくできてるね!」と好評でした。「人生を考える」という少し重い話題だからこそ、色々な世代の方々が入りやすいテーマが必要で、ゲームが一つのいいきっかけになることがわかりました。フリータイムは、皆さんそれぞれ自由に過ごし、参加者さま同士の交流の場になっていました。


参加者さまからの感想として、「悩みを一人で抱えていたけど、吐き出していいんだ」といった声があり、同じような辛さを誰かと共有できたことで、気持ちが楽になったようでした。また、心のうちに抱えている悩みを聴き、適切な相談窓口をご紹介することもできました。

みんなのかかりつけ訪問看護ステーション前橋あずまの「自分らしく生きる」を考えるイベント
▲会場に設置した「価値観の見える木」には、参加者のみなさんの死ぬまでにしたいことを書いていただきました


生きること、死ぬことに関して、日本人は「縁起でもない」と話題にする機会が少ないように思います。今回のイベントをとおして、なかなか気軽に話しにくい話題であるがゆえに、実は助けを求めている人が地域の中にまだまだいるのではないかと感じました。


今後も、このような規模のイベントを年1回継続していきます。加えて、小規模なイベント開催や出前講座などで、私たちから地域の皆さんの集いの場へ、人生を考える機会をお届けしたいと考えています。

※記事内の写真は、許可を得て掲載しています


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