失語症のある方への地域支援~vol.5~知多半島失語症サロン@有松店

訪問看護ステーション有松

2025.11.10


こんにちは。みんなのかかりつけ訪問看護ステーション有松(愛知県豊明市)の言語聴覚士・瀧本です。かかりつけでは地域づくり活動の一環として、失語症のある方々への地域支援を行っています。今回はそのご紹介の第5弾です。


私は居住地の知多半島地域で『知多半島失語症サロン』という失語症友の会(患者会)の世話人をしています。このサロンでは2か月に1回定例会を行い、皆様の近況報告やレクリエーションを楽しんでいます。


10月19日(日)は、久しぶりにお出かけをしました。行き先は、愛知県高浜市にある『高浜市やきものの里 かわら美術館』です。高浜市は、生産量日本一を誇る三州瓦さんしゅうかわらの中心的な産地で、この施設は日本で唯一の「瓦」をテーマにした美術館です。


総勢17名のお出かけとなり、入口のシャチホコをバックに集合写真を撮影しました。シャチホコはちょうど綺麗に掃除されたそうで、ピカピカでした。館内では常設展を各自楽しみ、各々ご自分のペースで休憩したり、お土産を買ったりと過ごされていました。


有松店のご利用者様であるA様は、以前知多半島地域にお住まいだったこともあり、長年この友の会に参加されています。ご本人は重度の失語症がありますが、フットワークの軽い奥様と一緒に会に参加され、今回のようなお出かけの際にはとても熱心に展示をご覧になります。

▲A様は奥様と一緒に展示を楽しんでいました


昼食は、館内にあるレストランで食べました。失語症では左脳病変の影響が出る方が多く、右手の麻痺で利き手交換をされる方もいます。

▲皆様、ゆっくりお食事を味わい楽しんでいました


今回のお出かけでも、会員の方々のとても良い表情に出会うことができました。対面で集まること、普段と違うお出かけができる良さを、改めて実感する機会となりました。次は、私たちのお出かけの定番になりつつある「いちご狩り」のプランを練ろうと思います。


これからも、言語聴覚士としての訪問業務にとどまらず、ご利用者さま一人ひとりへの個別的な社会参加支援を日々考えながら、善いケアを届け続けていきます。


※記事内の写真は掲載許可をいただいています


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