失語症がある方々への地域支援@有松店

訪問看護ステーション有松

2023.05.17


こんにちは。みんなのかかりつけ訪問看護ステーション有松(愛知県豊明市)、言語聴覚士・瀧本です。かかりつけでは『Better Community』という価値基準を大切にし、地域づくりに取り組んでいます。今回、失語症のある方々への地域支援についてご紹介します。

失語症のイベント『あつまれ425 あいち2023』に参加


4月25日は失語症の日(2020年制定、425『シツゴ』の語呂合わせ)で、それに合わせて各地でイベントが開催されました。愛知県では、4月22日(土)に刈谷市総合文化センターアイリスにて『あつまれ425 あいち2023』と題したイベントがあり、有松店から、わたくし瀧本が参加しました。


イベントの主催は、失語症のある方を支援する『NPO法人あなたの声』で、失語症当事者の方々の舞台発表と作品展示がありました。舞台発表は、全員参加型の合唱や、『大きなカブ』をテーマに大きな声を出すコーナーなど、盛りだくさんな内容でした。


得意の楽器を披露された方や、カラオケで昴を熱唱された方もいました。『昴』を歌われた方は、客席のご家族に「いつもありがとう」と感謝の言葉を伝え、ご家族だけでなく会場の涙を誘っていました。

▲当日、200名以上の方が参加されました


展示会では、失語症がありながらも、活き活きと創作活動する方々の作品が多く展示されていました。

▲展示ブースの様子。絵画、切り絵、書、写真、工作など様々な作品が並んでいました

▲愛知県内の『失語症友の会』や『失語症サロン』の会員の方々からのメッセージカード


当日、有松店のご利用者さまであるK様も、ご家族と参加されました。展示ブースをとても楽しまれたご様子でした。K様は「次回このような機会がまたあれば、ぜひ作品を出したい」と話されていました。「目標があることで、色々なチャレンジを後押しできる可能性がある」という実感が湧きました。

『知多半島失語症サロン』のご紹介


愛知県には多くの失語症友の会や失語症サロンが各地にあります。私は居住地の知多半島にて、『知多半島失語症サロン』の世話人を5年ほどしています。そのご紹介もさせていただきます。


『知多半島失語症サロン』は、知多半島に在住の失語症の方であればどなたでも参加していただけるサロンです。ここ3年ほど、コロナ禍のため対面の活動は減っていましたが、今年度からは定期的な集まりを再開できそうです。

▲失語症当事者で知多半島失語症サロンの会長(写真中央)と、瀧本(写真左)


当サロンはほとんどの方がご家族と一緒に参加されていて、失語症当事者同士はもちろん、ご家族同士のピアカウンセリングの役割も担っていることが特徴です。


こちらには、有松店のご利用者さまであるS様が定期的に参加されています。S 様はもともと知多半島在住だった方で、私が世話人をする以前からのメンバーです。


友の会のような地域活動では、失語症がある方の、訓練場面とは違う表情にたくさん出会えます。また、皆さんの社会参加のきっかけの場となっている実感を持てるので、とても嬉しく思っています。


私たちが訪問して関わる時間はごくわずかです。それ以外の大部分の時間を占めるご利用者さまの日常生活、社会活動についても、専門性を生かした支援や情報提供をしていきたいと思います。


これからも地域の皆さまと協力しながら、地域づくりに積極的に取り組んでいきます。


※記事内の写真は、掲載許可を頂いています


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