訪看未経験でも安心!の教育制度と教育体制について(DYKシリーズ)

社内制度・活動

2023.08.30


こんにちは。みんなのかかりつけ訪問看護ステーション・広報担当です。転職活動中のみなさんから「訪問看護未経験の場合、どうやって訪問に慣れていくの?」「単独訪問開始後はすべて一人で対応しなくてはいけない?」「いつからオンコール対応が始まる?」などの不安の声をよく聞きます。


かかりつけでは、仕事に慣れるまではもちろん、それ以降の教育制度づくりに力を入れています。今回は、かかりつけの教育制度について詳しくお伝えします。
※内容はかかりつけの基本的な制度です。店舗によって若干異なる場合もあります。

かかりつけの教育制度の概要


かかりつけでは、独り立ちまでの同行訪問や、オンコール(夜間待機)までの見習い期間など、訪問看護未経験者でも安心してケアに取り組めるサポート体制があります。


スタッフ一人ひとりが成長し続けられる制度としては、独自ラダー制度や、事業所長との毎月の面談などを設けています。困ったときにいつでも相談できる組織風土づくりも大切にしています。


それぞれについて、詳しく解説します。

入職から単独訪問までのサポート体制


入職後、3日間のオリエンテーションがあり、会社概要や独自ラダー制度、就業規則、ICTツールの使い方を説明します。その後、各事業所での業務をスタートします。


ご利用者さま宅への訪問は、必ず先輩スタッフとの同行訪問から始まります。同行訪問には段階があり、ケアの見学、一部実施、見守り下での実施、などを経て、単独訪問へ移行します。


単独訪問を開始する時期は、事業所長との面談で決めます。始めのうちは、医療依存度が低く、ケアの少ないご利用者さま宅へ訪問します。最初から医療依存度が高い、または複数のケアを必要とするご利用者さま宅への単独訪問はありません。


また、訪問先の選定には、スタッフの「ありたい姿」を考慮します。例えば、終末期ケアについて学びたいというスタッフには、その希望を考慮して選定します。


これは、スタッフ自身の関心領域から訪問を始めることで、モチベーションやパフォーマンスが上がると考えているからです。


どのように訪問を始めていくか、スタッフ自身が「ありたい姿」と向き合いながら、事業所長と相談しながら決めていきます。

独自ラダー制度について


かかりつけには『LPS(ラダー・ポジショニング・システム)』という独自のラダー制度があります。ビジョンを共有できる人材を育成するため、一般的に使われているラダーを進化させて開発しました。


スタッフは『LPS』を用い、事業所長と毎月面談を実施します。面談で課題と実践結果を振り返ることで、目標が明確になり、成長を確認できるのが特徴です。


また、『LPS』は一般的なラダー教育と大きく異なり、スタッフの「ありたい姿」を重視しています。これは、かかりつけのビジョン実現のためには、スタッフ一人ひとりが主体的に考え、行動することが不可欠だからです。


スタッフが「ありたい姿」を事業所長と共有しながら、自分自身の課題と向き合うことで、成長し続けられる仕組みです。


『LPS』は実力次第でラダーを上げていけるので、年齢に関わらず事業所長になることも可能です。かかりつけの歴代最年少の事業所長は、任用時に25歳でした。

相談できる風土

みんなのかかりつけ訪問看護ステーション緑のカンファレンス


かかりつけでは、ご利用者さまへ最高のケアを提供するため、相談できる風土づくりを大切にしています。


訪問時間以外での相談はもちろん、訪問の最中にも、電話やチャットを使った相談が可能です。


相談相手は基本的には事業所長ですが、事業所長が休日で不在の場合はデイリーリーダーに相談できます。


※デイリーリーダーは、事業所長の代わりに新規のご依頼やスケジュール調整などを行います


難しいケアや検討が必要な事例の相談は、ランチミーティングやカンファレンスを活用し、店舗スタッフ全員で話し合います。


話し合いの場では、経験年数や年齢に関わらず、活発に意見交換できる組織風土も大切にしています。


ご利用者さまにとっての理想のケアを第一に考え、お互いが助け合いながらケアを提供することが私たちの役割です。常に意識のベクトルをご利用者さまに向けられるよう、良い風土づくりを重視しています。


また、店舗内のスタッフだけでなく、他店舗スタッフ同士の横のつながりもあります。特に同時期に入職したスタッフは、同じ研修(オンライン含む)を通して顔見知りになります。


店舗を越えたスタッフ同士、ときに相談しあい、切磋琢磨しています。

オンコール(夜間待機)の見習い


かかりつけは24時間365日の営業体制のため、オンコール(夜間待機)があります。


夜間のご利用者さまやご家族からの連絡は、緊急に判断・行動する必要がある内容もあります。


そのため、オンコールが始まるのは、独り立ちできたと判断できるラダーに到達してからです。その期間はラダーの到達度によって変わりますが、おおよその目安は入職後3~9か月ほどです。


また、最初から一人でオンコールを始めることはありません。オンコールを始めるときには、サブ待機という見習い期間があります。通常のオンコールスタッフにくわえ、サブ待機として配置することで、先輩スタッフからコールや出動対応を学べます。


サブ待機では、コールがあった場合、先輩スタッフと対応します。緊急訪問が必要な場合、二人でご利用者さま宅へ訪問します。3~5回ほどサブ待機を経験し、一人でのオンコールが始まります。


そのほか、オンコール担当の負担を軽減するため、コールセンター制度を導入し、コールセンター担当と出動担当の2名体制でオンコールに備えています(地域や店舗により運用方法が異なるケースもあります)。※コールセンター制度の詳細は過去記事をご参照ください。
訪問看護のオンコール体制とサポートについて(DYKシリーズ)

緊急時の訪問


ご利用者さまの在宅生活を支えるために、かかりつけでは緊急の連絡相談、訪問依頼等に対応しています。ご利用者さまやご家族から電話で緊急時の訪問依頼があった場合、訪問対応します。そのため、「研修期間中」であっても緊急対応に遭遇することがあります。


どのように対応するかは、ご利用者さま・ご家族と訪問スタッフとの相談のもと決定します。24時間365日対応するため、担当スタッフが休みでも対応できるようにスタッフ同士で情報共有しています。


緊急時の訪問には、ご利用者さまの安心と安全を守る対応が求められます。その対応に必要な知識と技術が習得できていない場合は、他スタッフが訪問に同行します。習得後もすべて一人で対応するのではなく、事業所長や先輩スタッフに相談しながら対応します。


緊急時の訪問を依頼される内容はさまざまで、急な状態変化だけでなく、輸液ポンプのアラームが止まらない、医療機器の使い方がわからないという依頼もあります。


ご利用者さま宅での対応を終えると、訪問診療医やケアマネージャー、そのほか関係者へ連絡・報告します。連絡・報告に慣れていないうちは、事業所長や先輩スタッフがフォローします。


ご利用者さまやご家族へ意向をうかがい、主治医との相談のもと病院へ救急搬送になることもあります。医療保険、介護保険の訪問看護では受診の付き添いが難しいため、かかりつけのスタッフが救急車に同乗することはありません。ただし、救急搬送時の意思決定に困らないように、主治医と搬送先病院で、治療や経過についての情報共有を徹底しています。


緊急時の訪問により、他の定期訪問スケジュールに影響がある場合、管理者、もしくはデイリーリーダーが訪問調整をします。

学習支援


訪問看護では、細分化された病院の診療科と違い、多くの疾患に出会います。そのため幅広い知識や経験、手技が求められます。


そこで、かかりつけでは訪問看護に必要なケアに関する資料やマニュアルをまとめています。スタッフだけがインターネット上で閲覧でき、自己学習が可能です。

▲マニュアルの一例。スタッフがパソコンとスマホから閲覧可能です 


スタッフの主体的な学習を支援するため、『学習還元手当』という制度もあります。学会や勉強会などの参加費に対して年間5万円まで支給されます。勤続1年以上のスタッフが申請可能です。

マネジメント大学


また、マネジメントを学ぶための社内学習講座「デザインケアマネジメント大学(DCMU)」があります。参加は希望制で、上長の推薦と選考会での参加承認を経て受講することができます。終業後に90分程度の講座を半年間で15回受講することで、マネジメントに関する基礎を学びます。


医療職の場合、ビジネスやマネジメントについて学ぶ機会が多くありませんが、看護管理だけでなく、リーダーシップや問題解決手法など、さまざまな知識やスキルを学ぶことで、管理者になる準備を行えます。実際に、卒業生から多くの管理者が生まれています。


リーダーシップを学ぶことで業務の様々な場面で知識やスキルが生かせるため、管理者希望ではないスタッフが積極的に受講することもあります。

▲DCMUのカリキュラム(一部抜粋)

最高のケアをチームで届けるために


かかりつけは、「日本の隅々まで最高のケアを届ける」というビジョンの実現を目指しています。そのためには、チームで協力しあうことはもちろん、スタッフ一人ひとりが成長し続けられる教育制度が不可欠です。


これからもご利用者さまが安心してご自宅で過ごせるよう、教育制度を整備し、スタッフをサポートしながら、最高のケアをお届けしていきます。


※記事内のルールは2023年8月現在のものです。制度は随時見直しているため、最新の制度・ルールを適宜ご確認ください


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