入職から1年半で訪問看護の管理者に。「在宅だからこそできることがある」(社員インタビュー#13)

訪問看護ステーション黒川

2022.02.28

みんなのかかりつけ訪問看護ステーション黒川店所長の嶽内さん


こんにちは。みんなのかかりつけ訪問看護ステーション・広報の野田(看護師)です。今回は久しぶりの「スタッフインタビュー」です。


訪問看護ステーションの管理者を目指して、2020年7月に大学病院からみんなのかかりつけ訪問看護ステーションへ転職。訪看未経験からスタートして、入職1年半後の2021年12月に管理者(事業所長)となった黒川店(名古屋市北区)の嶽内さんに話を聞きました。

看護師を目指したきっかけ、これまでの経歴を教えてください


看護師になろうと思ったのは高校生のときです。機械のような無機質なことより人と関わる仕事がしたかったので、医療系の道へ進もうと考えました。


最初は医学部を目指すことを考えましたが、途中で相当難しいなと思ったんです。そこで、医療系で一番人と関われそうな仕事は何だろうと考え、選択肢として挙がったのが看護師でした。


看護師の仕事を調べ始めると、1冊の本と出会いました。名前は忘れてしまったのですが(笑)、医療者が終末期の患者さんをサポートするという内容の本でした。


僕もそういった関わりができる仕事をしたいと強く思い、そのときに看護師になることを決めました。その後は、看護学校に進学して、大学病院に入職しました。大学病院では、呼吸器内科を5年、ICUを4年経験しました。

なぜ訪問看護師になろうと思ったのですか?


もともと終末期にサポートする仕事がやりたくて看護師になったわけですが、大学病院ではそのための力をつけようと思っていました。呼吸器内科からICUへは、看護の幅を広げるために希望して異動しました。


ICUで学んだことも多くありましたが、一方で、最期の看取り方には葛藤を感じながら働いていました。呼吸器内科では、治療を中断して看取るような状態でも、ICUでは命を救うためにいつまでも全力で治療を続けるのですが、僕は、「最期は何もせず楽な状態で、家族との時間を大事にするような関わりがしたい」と感じていました。


そんな葛藤を繰り返すなかで、終末期ケアの学びのために参加した在宅看護の学会がきっかけで、訪問看護に興味を持つようになりました。在宅での症例や論文の発表を聞いて、「訪問看護なら残された時間をその人らしく過ごすという、僕がしたかった関わりができる!」と思ったんです。


病院よりも、在宅の方が自分がやりたい看護ができそうだと思い、訪問看護の道に進むことを決めました。

みんなのかかりつけに入職したきっかけは?


訪問看護師への道を調べ始めたとき、ステーション立ち上げのお誘いがあったのですが、計画の段階でその話はなくなりました。その後も、自分でゼロから立ち上げたいという気持ちを常に持っていました。


ただ、経験もなく相談できる人もいなかったので、「まずは軌道に乗ってる訪問看護を経験してみよう」と考えました。そして、転職サイトを使って職場を探し、あるステーションから内定をいただきました。


そこは近隣エリアに幅広く対応していて、医師との訪問診療の連携もあり、多くのことを学べそうでしたが、一歩踏み出せずに躊躇していました。不思議な話ですが、なぜかそのタイミングで当時は緑店所長だった吉村さん(現・愛知東ブロック 副ブロック長)から連絡をもらったんです。


吉村さんは、僕が呼吸器内科で働いていたときのプリセプターで、1年間一緒に働いた人でした。緩和ケアの認定看護師でもあり、僕の一歩先を行く先輩です。


吉村さんに状況を説明すると、かかりつけも見学したら?と勧められ、そのまますぐに見学、面接と進み、入職することになりました。

かかりつけを選んだ決め手は何ですか?


自分のロールモデルである吉村さんに勧められたというのが、1つの決め手です。吉村さんが働いているステーションなら間違いないだろう、と思いました。


少し恥ずかしい話なんですが、実はステーションを探すとき、みんなのかかりつけを避けていたんです。自力での立ち上げを意識していたので、勝手にライバル視してたというか。訪問看護の世界って、ご利用者さまの取り合いとか、変なライバル意識があるのでは?と勝手に思い込んでいました。


でも、吉村さんの話を聞くうちに、かかりつけはライバルとか奪い合いとか、そういう目的で訪問看護をやっているわけではないんだと感じました。全国の困っている人たちに最高のケアを届けることを目的にしていて、ご利用者さまの奪い合いではなく、「助け合い」なんだと思ったんです。


「すべての人々が豊かに暮らせる社会を実現する」というビジョンにも共感しましたし、終末期ケアや緩和ケアに関わるという僕のやりたいことともリンクしていたのもあり、入職を決めました。

みんなのかかりつけ訪問看護ステーション黒川店所長の嶽内、元所長の森田
▲2021年12月、前任の黒川店所長の森田看護師(右)と嶽内看護師(左)

入職に対する不安はありませんでしたか?


一番の心配は、家族からの反対ですね。訪問看護に転職したら収入が下がるのでは?と、妻がとても気にしていたんです。僕は収入が下がってもやりたいことをやりたい、でも妻は小さい子どももいるのにこの先自分たちが生活していけるのかという葛藤です。


ただ、かかりつけは、僕が調べた訪問看護ステーションの中ではベースの給与が高く、管理者になれば大学病院時代よりも収入が上がる可能性がありました。それを妻にしっかり説明し、最終的には納得してくれました。

1年半で管理者になるためにしてきたこと


入職面接のときに、吉村さんが入職後1年で所長になったという話を聞き、僕も1年で管理者になることを目標にしました。


まずは管理者になるための研修に立候補し、入職2カ月後から参加させてもらいました。管理者として働くための考え方や具体的なノウハウなどを、約15回にわたり学ぶ内容です。


はじめのうちは管理者になる自分の姿がイメージできませんでしたが、研修で得た学びを仕事の場で実践するうちに、いずれみんなを引っ張っていけるような管理者になるんだ、と具体的にイメージできるようになってきました。


前任の所長から管理者視点でアドバイスをもらえていたのも大きいですね。だんだんと管理業務も一緒にさせてもらうようになり、入職して1年半で黒川店の所長になることができました。

かかりつけに入職してよかったことは?


ご利用者さまやご家族の、貴重な時間に寄り添えていると思えるところです。僕が理想として描いていた看護を実践できていると感じています。


病院では治療が目的なので、ある程度の正解が示されます。在宅の場合は、その人によって正解が違いますし、その答えを模索していくことにも魅力を感じています。


かかりつけにいるスタッフはビジョンに共感して入職した人たちなので、スタッフみんなが同じ目標に向かってご利用者さまに関われるところも、今まで味わえなかった魅力ですね。

▲所長引継ぎの日に黒川店スタッフと

印象に残っているエピソードはありますか?


最近、ご自宅で亡くなられたご利用者さまと、そのご家族への介入が印象に残っています。

病院とは違い、在宅では主な介護者であるご家族が基本的なケアをします。そのご家族は在宅でのケアに強い不安がありましたが、連日訪問して関わる中で、少しずつ自信がついてきた様子でした。


だんだんとできることが増え、僕たちがいない時にもほとんどのことができるようになり、自宅でご利用者さまを看取られました。ご家族だけで一通りのケアができるようになる過程に関わり、在宅ならではの経験をさせていただきました。


後日スタッフ全員で自宅訪問した際には、「自宅で看取れてよかった」、「訪問看護さんにはすごくよくしてもらえた」という言葉をいただきました。


病院では看護師が24時間関われますが、在宅では僕たちが関われるのは1日のうちで60分や90分だけです。自宅では家族が主体でケアをする必要がありますが、そのお手伝いができたことに病院との違いを感じました。


またご家族の要望もしっかり組み込めるところも、大きな違いだと思っています。病院だとどうしても守らなくてはいけないルールがありますが、在宅はその人や家族に合わせてやり方を変えていけるところも大きいですね。

管理者として今後やりたいこと


訪問看護に興味を持って入職したスタッフが、日々楽しくやりがいを持って働けるようにしたいですね。

ときには、ご利用者さまへのケアで手づまりを感じることもあります。そんな状況で多くの選択肢を提示するのが、僕の役目だと思っています。何がその人にとって正解なのか考えるためには、たくさん選択肢があるほうが答えが見つかりやすいと思います。


黒川店は、お看取りに関わる割合が多いエリアです。自宅で最期を迎えたくても、叶えられない人がまだまだたくさんいます。


そういう人たちにどうしたら自宅で最期を迎えられるか、地域の人々と一緒に解決していくかが管理者としての課題です。そのために、連携する居宅支援事業所やクリニック、そのエリアのキーマンになりそうな人たちと顔の見える関係づくりに力を入れていきます。


これは個人的な思いですが、いずれVRを使ったケアをしたいと考えています。どこかに出かけるのが難しくても、VRを使えばいろいろな疑似体験ができ、自宅にいながら有意義な時間を過ごせるかもしれないと思っています。

かかりつけに興味がある人へ一言


かかりつけでは、ご利用者さまがその人らしく生活するために何ができるのかを、全員でちゃんと話して決めていきます。1人1人がご利用者さまのケアについて考える風土は、すごくやりがいがあると思います。病院では諦めなければならないようなことも、在宅ではできる可能性があったりします。


管理者を目指したい人には、ステップアップするための環境や制度があります。必要な知識やノウハウを身につけるための研修のほか、管理者を目指すスタッフ同士で高め合える雰囲気もあります。


意欲があれば、僕のように訪問看護未経験から始めて管理者になることも可能です。在宅だからこそできるケアをしたい人、管理者を目指したい人は、ぜひかかりつけをのぞいてみてください。


嶽内さん、ありがとうございました!
インタビュー:広報担当野田


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