訪問看護ステーションの出店で、育ててくれた地域に恩を返したい(社員インタビュー#14)

訪問看護ステーション小牧

2022.04.13

みんなのかかりつけ訪問看護ステーション小牧店所長・竹田


こんにちは、みんなのかかりつけ訪問看護ステーション・広報の野田(看護師)です。今回で第三弾となる「スタッフインタビュー 新任管理者編」をお届けします。


今回の新任管理者は、2022年4月1日に出店した小牧店(愛知県小牧市)の所長、竹田勇樹(たけだ・ゆうき)さんです。地元・小牧で訪看管理者となった竹田さんに話を聞きました。

これまでの経歴を教えてください


高校を卒業後、小牧の専門学校で看護を学び、小牧市民病院に就職しました。整形外科病棟、消化器内科病棟、小児科・耳鼻科・口腔外科の混合病棟を経験し、13年働きました。子どもから高齢の方まで多くの患者さんと関わり、幅広く看護を学ぶことができたと思います。


みんなのかかりつけ訪問看護ステーション(以下、かかりつけ)に転職したのは2020年7月で、もうすぐ2年になります。

看護師になろうと思ったきっかけは?


看護師になろうと思ったのは、高校2年生の時です。僕はおばあちゃん子で、中学生、高校生になっても、よく頼まれて肩たたきをしていました。


いつも進んで肩たたきをしていましたが、祖母に認知症の症状が出はじめたころから、祖母から頼まれても断るようになりました。記憶が保てず、1日に何度も何度も頼まれるようになっていたんです。認知症の知識もなかったため、大好きだった祖母が変わってしまったことを受け入れられず、嫌だと思っていました。


その祖母がある日転倒し、足を骨折して入院しました。お見舞いに行くと、看護師さんが祖母へすごく優しく関わってくれていて、驚いたんですね。僕は身内なのに肩たたきさえも断っていて、看護師さんは他人である祖母にすごく優しくしてくれている。


大変な思いをしている人に優しく関われる看護師という仕事に、魅力を感じた瞬間でした。「この仕事に人生をかけて取り組んでいきたい!」と思い、看護師になることを決めました。

かかりつけを知ったきっかけは?


会社の代表の藤野さんが、小牧市民病院に講演に来たことがきっかけです。講演内容は訪問看護や在宅医療についてで、そこでかかりつけの存在を知りました。


もともと僕は訪問看護の道へ進みたいと思っていたわけではないので、訪問看護の仕事内容には正直ピンと来ませんでした。ただ、講演中にみんなのかかりつけのことも話していて、会社としての魅力をすごく感じたんです。


最高のケアをするためにまず自分たちが幸せでなければならない、というベターワークとベターケアの考え方が、僕が考える理想の職場に近いと感じました。

かかりつけを選んだ決め手は何ですか?


ここなら「スタッフ全員が輝ける場所をつくる」という、僕の目標を早く実現できそうだと思ったからです。例えば、プライベートも重視しながら、頑張ったら頑張っただけ評価として反映されて、パフォーマンスを120%発揮していけるような職場です。


ただ、そういった場所づくりをするためには、病院では師長になる必要があります。ずっと管理者を目指していましたが、いつなれるかわからない状況が続いていました。主任になれたとしても、そこから師長になるにはさらに5年、10年と長い時間がかかります。自分の努力だけではどうにもならない評価基準もあり、管理者になれる可能性は低いと感じ、不安と焦りが強くなっていきました。


そのタイミングでかかりつけの話を聴いて、「ここだ!」と思いました。みんなが輝けるような仕組みとして、ベータワーク、ベターケアにすでに取り組んでいましたし、管理者になれる道も示してくれました。


もうこの会社に乗っかるしかないと思いましたね。僕の目標を実現して早くみんなにいい場所を提供したいと思い、すぐに見学に応募し、面接を経て入職が決まりました。

みんなのかかりつけ訪問看護ステーション小牧のスタッフ
▲小牧店のスタッフ一同。これから力を合わせていく仲間たちです

訪問看護の仕事はどうでしたか?


初めての分野だったので不安がありましたが、病院での13年の経験を活かし、医療的なケアやご利用者さまとの関わりについては自信を持って始められたと思います。


一方で、病院とは違い、地域の関係者との連携や訪問看護の制度についての理解が必要だという課題も見えてきました。簡単ではありませんでしたが、課題をクリアしたら成長していけるという思いで、ワクワクしながら取り組んでいきました。

管理者になるまでの経緯を教えてください


入職の面接時に管理者を希望し、その2ヶ月後から管理者研修を受け始めました。研修で管理者になる勉強に取り組み、配属された千種店では所長から管理業務を教わりました。


かかりつけが近いうちに小牧エリアに出店する方針だったことと、僕も小牧で管理者になりたいと思っていたこともあり、千種店の所長は僕を「小牧の管理者候補」として考えてくれていたと思います。出店と同時に管理者として働けるようなペースで教えてくれました。


管理者としての視点を意識しながら学びを続け、入職から1年9ヶ月経った2022年4月に、小牧店を出店し所長になりました。

みんなのかかりつけ訪問看護ステーション小牧店・所長とスタッフ
▲ 出店初日に、スタッフからお祝いをもらいました

なぜ小牧に出店したいと思ったのですか?


小牧の地域に恩を返したいという思いがあるからです。生まれは名古屋市ですが、小牧の専門学校で3年、小牧市民病院で13年、計16年住んでいたので、第二の故郷のように思っています。


藤野さんも言っていますが、それぞれの人が力を一番発揮できる地域があると思うんです。例えば、長く働いていたり、生まれ故郷だったり「この地域を良くしたい」という気持ちが出やすい地域ですね。


僕の場合はそれが小牧でした。僕が働いていた小牧市民病院は、近隣の市町村からも患者さんがくる尾張北部の中核病院です。地域の方から信頼され、患者さんの「小牧市民にくれば安心だわ」、「ここにきてよかった」という言葉を新人のころから聴いていました。


地域の方に喜んでもらえるようなお手伝いができたことにやりがいを感じていましたし、医療や看護技術もしっかり勉強させてもらい、看護師としての僕を育ててくれたという恩があります。その思いがあるからこそ、心を込めて病院や地域へ貢献できると思っています。

小牧に店舗を出すにあたり、意気込みを教えてください


小牧の地域の現状を調べたところ、エリアによって在宅医療の基盤が充分ではないと感じました。多くの訪問看護ステーションや在宅クリニックが、市民病院に近い小牧中心部に集まっています。周りの広い地域は在宅医療の基盤ができておらず、中心部からカバーしている状況です。


小牧店は中心から少し北にずれた位置にあり、このエリアは高齢者が多く在宅医療のニーズが高いと予想しています。多くの医療機関と連携しながら、まずは北部、ゆくゆくは小牧全体をみていきたいと思っています。


また小牧市の特性として、施設に入所される方が多く、在宅に移行する割合が低いこともわかりました。医療処置があっても在宅で過ごせるような連携ができれば、入院中の方が安心して家に帰れるようになると思います。


そうなれば本人や家族も嬉しいですし、入院期間が短くなれば病院にも貢献できます。みんなに喜んでもらえることで僕も嬉しい。まさに三方良しです。


多くの患者さんがいる小牧市民病院との連携では、僕だからこそ力を発揮できることがあります。僕のことを知ってくれているスタッフも多く、退院調整にも率先して関わっていけるのではないかと思っています。


これから出店予定の在宅クリニックもいくつかあるそうなので、訪問診療医や在宅医とも連携を取りながら、在宅医療の充実に貢献したいですね。

みんなのかかりつけ訪問看護ステーション小牧店所長・竹田
▲小牧の事業所内の様子。私たちのホームです

どんな事業所にしたいですか?


まずはスタッフが働きやすい環境づくりに力を入れて、一人一人がパフォーマンスを最大限発揮できる流れをつくっていきたいです。そのために、一人一人が遠慮せず意見を出せるような雰囲気づくりや、働きやすい勤務・休日の調整などに取り組んでいきます。


働きやすさのためには業務の効率化も大切だと思っているので、ミーティングをオンラインに変えたり、残業時間や移動時間を管理したり、不要なことは減らせる工夫も考えています。


店舗としては、訪問数や新規のご依頼件数などもしっかり数字を出して評価していきます。最高のケアを届けるための挑戦は常にしているはずなので、数字が上がるほど多くの人たちに最高のケアを届けることにつながると思っています。


管理者としての課題はたくさんありますが、僕がずっと目標にしていた、全員が120%パフォーマンスを発揮できる場所づくりに挑戦できるのでワクワクしています。

かかりつけに興味がある人へ一言 


かかりつけに少しでも興味があると思ってもらえたなら、その思いを大切にしてほしいですね。行動するのは勇気がいりますが、見学や説明会への参加といった情報収集だけならリスクはありません。


僕もかかりつけに入るときに、家族と子どものことを考えて迷いましたし、情報収集は大切です。もし僕のように「地元にステーションを立ち上げたい!」という人がいれば、僕の知っている情報があれば提供します。

最終的には他人に言われたことではなく、自分の意思が大切ですよね。これからどうするか自分で決められるような材料を、一緒に探すお手伝いができれば嬉しいです。

少しでも興味があると思ったら、ぜひ行動してみてください。


竹田さん、ありがとうございました!
インタビュー:広報担当・野田


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