社会とのつながりを支える地域連携の取り組み@瑞穂店

訪問看護ステーション瑞穂

2025.05.23


こんにちは。みんなのかかりつけ訪問看護ステーション瑞穂(名古屋市瑞穂区)の看護師・新美です。瑞穂店のご利用者さまへの支援として、地域連携の取り組みを行いました。そのご報告です。


みんなのかかりつけでは、ご利用者さまの生きる希望や生きる力を支えるケアを大切にしています。その実現のために、訪問時のケアだけでなく、「地域の社会資源との協同」にも取り組んでいます。


先日、瑞穂店で介入中のご利用者さま(以下、Aさまとお呼びします)に、地域の就労継続支援B型事業所(以下、B型事業所)と連携して行った支援をご紹介します。
※B型事業所=通常の事業所での雇用や、雇用契約が困難な方へ、仕事の機会を提供し、働くための訓練や必要な支援を行う場所。障害福祉サービスの一環。


Aさまは認知症のため食事・内服介助が必要で、お一人暮らしのため訪問看護や訪問介護が毎日介入しています。外交的な性格ですが、病気の影響で外出機会が減り、人との交流も少なくなってしまいました。


家に閉じこもりがちな生活となり、ご本人からも「迷惑をかけて申し訳ない」と悲観的な言葉も聞かれていました。そこで、担当のケアマネさんと相談して、AさまにB型事業所への通所をご提案しました。


Aさまがこれからも地域で暮らしていくためには、家以外にも「自分の居場所」と感じられるような場所が必要だと考えたからです。また、崩れがちだった生活リズムを整えることもできると考えました。


Aさまは手続きをすれば通所可能だったため、以前連携させていただいた事業所を選び、一緒に体験利用に行きました。

▲この場所で通所される方が作業を行います

▲コンビニのくじや映画館の景品となる缶バッチ制作です。手動のマシン(写真・右)を使って作ります


通所されている方が、ご自身が作った缶バッチを生活の中で見かけることがあり、モチベーションアップにつながっているそうです。


Aさまは最初は不安な様子でしたが、「ここに通いたい。家ばかりにいるのもよくないしね」と意欲的な発言が聞かれ、今後通所することが決まりました。Aさまが社会とのつながりを実感し、「ここも自分の居場所」と感じていただけるようになれば嬉しいです。


訪問看護では、地域の中の社会資源を把握し、ご利用者さまに適したものを導入することで、ご利用者さまの豊かな暮らしを支えることができます。これが「地域の社会資源との協同」で、訪問看護の大切な役割です。


今回のAさまへの支援をとおして、改めて地域とのつながりや、地域の中での居場所づくりの大切さに気づきました。地域には、ご自身の居場所を必要とする方がいらっしゃいます。そのような方への支援として、B型事業所が新たな選択肢の1つとなれば嬉しいです。


これからも、ご利用者さまが社会とつながり、安心して暮らしていくための架け橋になれるよう、チームで力をあわせてケアをお届けしていきます。


※個人情報に配慮してプロフィール等の一部を事実と異なる内容に変更している場合があります


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