徳島店がオープン2周年を迎えました!

訪問看護ステーション徳島

2025.06.13


こんにちは。みんなのかかりつけ訪問看護ステーション徳島(徳島県徳島市)の所長・竹内です。徳島店は2023年5月1日にオープンし、2周年を迎えることができました。そのご報告です。


オープン当初から「何でも相談できるステーション」を目指し、地域の方との関係性を大切にし、日々のケアに取り組んできました。多くの方に支えていただき、徳島店を続けられています。


私事ではありますが、訪問看護への想いを新たにする出来事があったので、少しお話させていただきます。それは、今年初めに父親を在宅で看取ったことです。


もともと透析をしており、状態が悪化し入院していましたが、父親の人生を、最期の瞬間まで父親らしく生ききることができるよう、退院して家に帰る選択をしました。私は離れて暮らしていたため、介護休暇を申請し、実家に帰って介護に備えました。


退院してすぐ、父と海に行きました。漁師をしていた父にとって、海は人生そのものです。いつも父が船を停めていた港に行きました。

▲在宅チームの方々が、一緒に海に行ってくれました


父は喋ることはできなくなっていましたが、しっかりと潮の香りや風、音を感じ、涙を流していました。


また、自宅には、父の兄弟や孫たち、たくさんの人が会いに来てくれました。昔から涙もろい父は、みんなから声をかけられるたびに涙を流し、私たち子どもたちは「お父さんらしい」と大笑いしていました。


母は「介護はできん!」と言っていましたが、「毎日お父さんにたくさん声をかけて、顔を触ってあげて」とお願いしたところ、きっちりと約束を果たしてくれました。


退院後4日目の朝、父は穏やかな顔で、寝ているように旅立っていきました。父の顔を撫でながら、「ありがとう。お父さん」と母が感謝の言葉を伝えている姿を見て、「家に帰ってきてよかった」と思いました。


実は、こんなにも早く、自分が在宅看取りの当事者になるとは思っていませんでした。頭が真っ白になる、思考が停止するという瞬間も体験しました。そんな時、やはり頼りになるのは、父や家族の想いと同じ方向を向いて支えてくれる在宅チームの存在でした。


私の実家は過疎地だったため、介護・福祉・医療サービスが徳島市に比べると整っていません。地域格差を目の当たりにして、愕然とする時も正直ありました。ただ、その環境でも、在宅チームがあったからこそ、濃厚な4日間を過ごすことができたと思います。退院支援してくだった病院のスタッフ、在宅チームの方々には感謝しかありません。


私が2年前に徳島店をオープンしたのは、「『家に帰りたい』と願えば叶う、そんな世の中を創りたい」という想いがあったからでした。父を看取ったことで、さらにその想いは強くなりました。


3年目を迎えた徳島店では、徳島県のどこに住んでいても皆様の願いが叶うよう、コツコツと、でも確実に進んでいきたいと思います。地域の皆様が望む場所で暮らし、後悔のない人生になるように、スタッフ一同最高のケアを磨き続けていきます。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。


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