『リハビリテーション部』って何?(DYKシリーズ)
社内制度・活動
2025.02.20

こんにちは。みんなのかかりつけ訪問看護ステーション・広報担当です。人気のDYKシリーズ記事、久々の登場です。今回のテーマは、昨年新設された弊社の組織「リハビリテーション部」についてです。
リハビリテーション部って何?
リハビリテーション部(以下、リハ部)は、訪問看護ステーションで働くセラピスト(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)の働きやすい職場環境づくりを支援する部署として2024年に新設されました。訪問リハビリというケアを提供するなかで、日々の臨床での困りごとの解決や、業務効率の改善を支援します。支援対象は、セラピストと、セラピストが所属する店舗の看護師所長です。
現在、リハ部には、悩み事を相談できるツール的機能、職種間のコミュニケーションエラーを防ぐための相談役機能、成長支援機能などの役割があり、これらを通じて、安心で働きやすい職場づくりを目指しています。
現在は、部長であるOT・伊藤と、マネージャーのPT・板谷が、全社横断でリハビリ・セラピスト関連のサポートをしています。また、地域特性や社会情勢などに合わせて、セラピストの活動領域拡大のための活動や、公的機関での啓発活動なども行っています。

リハ部ができた背景は?
訪問看護ステーションとして、地域でより多くのご利用者さまをサポートしていくためには看護師だけでなくセラピストの力が不可欠です。しかしながら、訪問看護ステーションの共通課題として、店舗に所属するセラピストが少なく、看護師と比べて育成環境が十分でない場合があります。日々の業務のなかで困りごとや悩みがあっても、気軽に相談できる相手がいないといったケースや、プリセプターのような人が身近にいないといったケースです。みんなのかかりつけも、店舗によってはセラピストが1名というケースもあり、困ったときに気軽にすぐ相談る相手がいないという声や、身近にロールモデルがいないため中長期的なスキルアップに対して不安を感じるという声がありました。また、事業所内でのコミュニケーションにおいて、他職種に伝えたいニュアンスがうまく伝えられないという悩みの声もありました。
そういった課題や悩みを解消することで、在宅領域においても様々なキャリアのセラピストが生き生きと活躍し、結果として、より多くのケアをお届けできる環境を創りたい。そういう想いでリハ部が設立されました。
具体的な活動内容は?
かかりつけにはセラピスト用の独自のラダー制度があり、上長(所長)と定期的なラダー面談で振り返りを行うことで、スキルアップ支援が行われます。リハ部はこの仕組みをベースとして+αの支援を行います。具体的には下記が主な取り組みです。
●チャット相談
リハ部の役割としては、所長以外の専門職に相談が必要な場合など、日々の困りごとの解決の支援を行います。セラピスト専用の相談チャットがあり、リハビリについての相談があった場合に回答します。また、ご利用者さまへの実際のケアを動画で共有しながら、必要な評価やアプローチの助言、学習方法の提案なども行っています。
●訪問同行
セラピストの訪問に同行してリハビリの指導を行ったり、地域連携活動等のサポートを行うこともあります。
●社内勉強会・資料共有
随時、リハビリ関連の社内勉強会を開催しています。現在は、社外講師を招いた実技研修を2カ月に一度行われています。また、リハビリ関連動画や資料を作成し、社内イントラでの共有を行っています。ターミナルなど医療保険分野での関わりにおけるガイドラインの作成にも取り組んでいます。
●個別面談
チャットでの相談では解決できない複雑なケースや、キャリアの相談など、必要に応じてセラピストとの個別面談も実施しています。
●その他、地域活動支援
行政主導の予防事業への参加や、セラピストの協会での講師活動など、対社外の活動も行っています。最近では、病院と連携してがんの末期にある方の生活支援も始めました。


在宅リハと病院リハとの違いは?
病院等で働いているセラピストの方向けに、在宅リハの特徴をご紹介します。一般的に、病院や施設と比べて、機能訓練という基本的な役割は同じですが、在宅リハにおいては、支援する範囲が生活に関わる領域まで広がる点が大きく異なります。
在宅においてのセラピストは、ご利用者さまのことを心身機能や社会状況、性格、生活歴などからより深く理解し、在宅で生活するための環境設定まで行います。ご家族、他職種との橋渡しをするなど、その役割は多岐にわたります。ご利用者さまが安心して生活するため、その人らしく生きるためのQOLの支援も行います。
このように在宅リハでは、ご利用者さまを包括的に支援していく役割があり、ケアマネジメント的な視点も必要となります。例えば、一緒に喫茶店に行ったり、趣味の活動をしたり、散歩をしながら近所の方とコミュニケーションをとったり等、生活が豊かになるための幅広い役割があります。
そういった在宅ならではの業務においてセラピストの悩みやスキルアップ支援を行うことも、リハ部の重要な役割です。
訪問リハビリのやりがいは?
訪問リハのやりがいについて、リハ部部長の伊藤さんにインタビューしました。
「私は現在17年目のセラピストで、訪問でのリハビリを始めて13年になります。さまざまな経験を積んできた中で、訪問リハビリに一番やりがいを感じています。
訪問リハビリは、生活の困りごとにダイレクトでアプローチができることが魅力です。病院で勤務していた頃は、退院後の患者さまの生活の様子がわからず、元気に退院された方が転倒して再入院されることもありました。訪問リハビリでは、私たちのケアでご利用者さまの生活がより良くなっていることを目の前で実感でき、やりがいにつながっています。
また、ご自宅にはご利用者さまやご家族の歴史が詰まっています。いろいろな話を聞きながらリハビリを行うことで、より深くご利用者さまのことを理解できます。深い理解をもとにケアをすることで、本当の意味でのQOL向上を目指せると感じています。」

在宅に興味あるセラピストさんへ
訪問リハビリでは、ご利用者さまの問題点や困りごとを包括的に支えることが重要で、PT・OT・STがお互いの専門領域をまたいで支援をしています。また、ご利用者さまと1対1で関わるため、セラピストが急変時のアセスメントや対応を行う場面もあります。
このため、かかりつけのセラピストには幅広い知識と高い技術が求められます。一人で成長していくことは簡単ではありませんが、かかりつけにはレベルアップのためのラダー制度や、リハ部のサポートによって一人ひとりの成長を支援しています。
「セラピストとしてもっとスキルアップしたい」、「学び続けられる環境で働きたい」という方は、ぜひ見学に来てみてください。ご興味ある方のご連絡、お待ちしております。
※記事内の写真は、許可を得て掲載しています
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