聞き書き(其の六)「わたしの人生は恵まれました」

ご利用者様の声

2021.07.14

株式会社デザインケア・みんなのかかりつけ訪問看護ステーション、教育研修部です!  私たちの訪問看護ステーションでは、医療的なケアだけでなく、「聞き書き」というケアにも取り組んでいます。今回はシリーズ6回目。訪問スタッフによるGさまへの聞き書きをご紹介します。

聞き書き

『わたしの人生は、恵まれました』


語り手:利用者Gさま
聞き手:みんなのかかりつけ訪問看護ステーション名北・セラピスト


戦後、みんなで食べるもんないって言ってね。
芋ばっか食ってたけど。

私らは船が着くと一緒に荷物持ちで付いていくの。ついでに船乗りにパンを貰ったりしてね。それを持って帰って、おばあちゃんに渡してね。

「美味しい、美味しい」って喜んでな。
今はそんなこと分からんだろうなぁ。

わたし? 若い頃、私はよぅモテたよ。
あっちからもこっちからも「付き合いたい」って声かけてもらってな。楽しかったよ。

そりゃ、私が好きになる人もおったけどね。あの時代、親がいかんって言ったらダメだもんな。
例えば、あの人は「なまかわ(怠け者)」だからいかんってなったら、それでさよならだわ。

私は男勝りだで。相手側から「別れたない」って言ったってね。理由付けてお付き合いできません。はい、さようならって言って終わり。あっさりしとるだろ。

戦後の市内の大きい家は海外の軍人が占領してさ。私はそこで住み込みの仕事してね。今で言う家政婦みたいなもんだわ。

働いていた場所でお父さんと出会ったのよ。お父さんは英語ペラペラだったから通訳してたわ。お父さんは真面目でね、ええ人だったよ。

結婚してからもずいぶんと好きなことさせてもらったわ。
踊りやって、猿も飼って、海外旅行も行ってな。
好きな事ばーっかやって、私は苦労してないでいかんわ笑

お父さんは80代で亡くなったけど、最期まで私の名前呼んでくれてね。ほんとに良くしてもらったよ。

今はもうお世話になる側ね。娘と喧嘩ばーっかしとるわ笑 
でもね。よぅしてもらっとるでね。感謝しとるんよ。

私は、夫にも子どもにも恵まれてるわ。

(了)


【「聞き書き」のバックナンバー】
聞き書き(其の伍)「最期に1つだけ伝えたい」
聞き書き(其の四)「俺の人生、俺が決める」
聞き書き(其の参)「やりたいことがいっぱいある」
訪問看護で「聞き書き」に取り組んでる理由
聞き書き(其の弐)「介護生活とこれから」
訪問看護で「聞き書き」やってます
『訪問看護と介護』1月号で教育研修部が紹介されました

※掲載については、ご本人またはご家族の承諾を得たうえでご紹介しています
※聞き書きの内容は、個人が特定されないようアレンジしていることがあります


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